現代大工の悪足掻き日誌

田舎大工の作業日誌

シャニピタ その秘めたる可能性

さて、先日紹介したこれ

http://d.hatena.ne.jp/h168/20170921/1505999746
Seraさんから頂いたシャニカマをモジって「シャニピタ」と命名
ガイドと材に挟む使い方はワリピタの兄弟みたいなもんだから(笑)

そのシャニピタ君の可能性を模索してみた
エルアングルに使えるなら当然これにも使えるはずと

そうみんな大好きスライドさ(笑)

とりあえず45度で試してみる

当然45度切れる
当たり前っちゃ当たり前(笑)

階段絡みで使うと想定して30度と60度でも

30度側を当てれば60度に切れる

60度側を当てれば30度に
ほほう!
30度が難なく切れるという事は、傾斜でもテーブルターンでも限界の45度カットを超越

ならばとたまに出番のある22.5度でもやってみる

これも難なくカット

もしかしてこれって凄い事じゃない?(笑)
20度付近が楽に切れるのならスライドの出番はさらに増えるはず

これなら材の幅が違う変形留なんかに使えそう
変形留は当然片方は45度より鋭角になる訳で

あれ?あれ?
30度を当てれば60度に切れるって事は
もしかして変形留を一発で決められるかも?


例えば60幅と40幅との変形留
たぶんこれで合うだろうというシャニピタを作ってトライ

まずは鈍角側カット

鋭角側も
期待半分で合わせてみると

まさかのドンピシャ!(笑)
矩もしっかりと出ている

ならばと別の変形留も試してみる

105幅と

30幅のかなりの変形留

これもドンピシャ!
ヤッホーベイベー!(笑)

これまで45度より鋭角になる留先はスライドは諦め手鋸なり丸ノコでやってきた
でもシャニピタなら問題なくカット

それに手が掛かってきた変形留
頑張って気持ち良く突き付けたはいいけど微妙に矩じゃない事も
88度だったり91度だったりと(苦笑)
そこからが長い事長い事
構えば構うほど突きが悪くなる
結局一番最初のが良かったと後悔したり(苦笑)

しかしシャニピタカットなら双方別角度でも一発で決まる
実際は2回カットするけど(笑)

それに例え対角の長さが違うドンピシャでなくとも矩は間違いなく矩になる
平勾配に対して返し勾配を当てる訳だから当然矩になるよね(笑)

つまりシャニピタを使った時点で矩は100%確定
こんな楽な事はないかと
留先だけ見えるような所ならそこそこの精度のシャニピタでも十分仕事になる

これはもう小ネタじゃなく大ネタ
いやいやもはやスライド奥義かもね(笑)