現代大工の悪足掻き日誌

田舎大工の作業日誌

Mr.G

さて、壁下地
カーテン下地や巾木裏、天井ライン裏には材を流す
もちろんキツキツゲンゾウで
こんな感じ

天井ラインは外壁側だけでなく間仕切り壁も流す
となるとかなりの量
ちまちまやってられない(笑)

しかし大工によってアプローチが変わるところでもある
昨日まで応援に来てくれたNS君は1箇所1箇所測ってメモして切ると
自分も以前はそうやっていた
でも2回は測る訳だし 寸読みなら1尺2寸7分5厘とか4桁になる
しかもちょっと強いとか弱いとかある訳で(笑)

今は一度に大量に1尺4寸に切りそれを1箇所1箇所ヒカり墨してのカット

たぶん1箇所1箇所スケールで測るよりは早いし強さの塩梅も良好かと
それでも手は掛かる
それにヒカった墨は切り墨
スライドにしろ丸のこにしろチップソーの切り墨合わせは一度ではそう合わない

という事はもちろんガイド墨の出番
スライドならフェンスに書いた目印
丸のこならエルアングル墨

そこでこんな治具

いつものように現場で出た端材でチャッチャッと

治具の先とケツに墨
これで切り墨とガイド墨が簡単に

あとは言わずもがな(笑)

これスライドや押し切りの方が早いと思われるかもしれない
でも切り墨合わせは前述したとおり
それに常に左基点でヒカれる訳じゃない
フェンスの目印合わせなら墨を回すことも必要になる

丸のこが早い理由はここにある(笑)
実際には切り墨はほぼ省略している

それとこんな感じ所もガイド墨

玄関サッシは上吊り
間柱を垂らして墨をして丸のこでカット

打った墨はガイド墨
そこにエルアングルを合わせる
切り墨なしでも切り墨合わせより精度が良い自信がある

ただ切り墨命の真っ当な大工さんは真似しないように
必ずガイド墨をカットしてしまいますから(笑)