現代大工の悪足掻き日誌

田舎大工の作業日誌

試行錯誤の連続

さて、断熱材が変わった事でいろいろと頭を悩ませる
ただあくまでも変えただけで高気密高断熱仕様になる訳じゃないらしい
気密テストもしないそうで、いろいろと逃げる事は出来る

先日の建前で一緒になった他の大工の話を聞くと完全に逃げてるし(笑)
ただいざ施工する立場になればやっぱりそれなりには納めたい
というより後ろ指さされるような事はしたくはないよね
でも経験不足から何が正しくて何が間違いなのかいまいちよく分かってはいない(苦笑)

問い合わせがあった「なぜフィルムを剥くの?」
答えは簡単で二つある
一つは貼り代を作っているから
フィルムは4面ぐるりと止める事になる
下地に30ミリは掛けるようにとの指導
つまり切りっぱはダメって事
もともとの袋状の場合、両脇と上下に耳がある
でも縦にしろ横にしろカットした瞬間、そこの貼り代は無くなる
貼り代を作る為にはたとえ30ミリでも剥かなきゃならなくなる
壁下地が絡むと尚更で貼り代はより多く取らないとならない
例えば足元

このまま床に折った形で納める事が多いと聞いた
でもいつものように巾木裏には2寸物を流し意図して床との干渉を避ける

まぁどちらにしても当然そこのフィルムを剥かなきゃならない
剥いて断熱材が残れば不陸を生む
だから綺麗にお掃除って事で

貼り代に関しては一事が万事
ほぼ全ての切り口のフィルム剥きとお掃除が必要になる

もう一つの理由は断熱材を入れやすくしそしてフィルムを貼りやすくする為
例えばこんなところ

筋交いのダブルとか

壁下地がたくさんあるところとかね
フィルムはボード真裏になければならないのでフィルムごと筋交いなり壁下地の裏にいくのはご法度
かといって悪戦苦闘しながらフィルム付きを入れるのは難し過ぎる
潔く全面フィルム剥きして後、綺麗にしたフィルムを貼るのがベスト


それとこういった小さく壁下地が多いところも全面剥きした方が仕事は早い

壁下地際には事前にカッター入れておく

これで断熱材も柱ツラ、つまりボード真裏にくる

そしてフィルムを貼る


という訳でいつもの倍の時間が掛かったけどなんとか二階も終わった

にしてもこれでいいのか?不安ちゃ不安
断熱材に詳しい方、ダメ出しはもちろんいろんな意見を頂けたら僕幸せ(笑)