現代大工の悪足掻き日誌

田舎大工の作業日誌

テーパーにパッキン

さて、リフォームらしい仕事

3×6尺入隅に木レンガ壁
既存床は絨毯で壁の立ち上がりも絨毯だったところ
床の水平がすこぶる悪かったのでレベル調整したはいいが、木レンガ壁も傾いていた(笑)
なので床の立ち上がり部分は3尺側で4ミリ、6尺側で20ミリも悪い
20ミリだよ20ミリ(苦笑)

立ち上がり部分も床と同じアメリカンブラックチェリーを貼る
しかし幅は130と継がないとならない
悩む…
一通り目を正直に二通り目をテーパーに?
いやいや10ミリずつテーパーにして相殺させるか?
すこぶる悩む…
どちらにしてもテーパーにしなければならない

そこでテーパー切りの極意を
何度か書いているけど、ブログでも現場でも誰も真似したと言ってくれないので(笑)
多くの大工さんは建材に直線ガイドをついたコンパネやキッチンパネルなりを乗せて切る、いわゆるオンカット定規を使われるかと
面材にはすこぶる有効
ただ幅が狭くなってくると厳しくなる

そこでこの方法を

3尺で4ミリ悪い場合
特別に用意するのはこれだけ

1ミリ厚の樹脂を重ねたもの
名付けてテーパッキン(笑)

これを沿わせた胴縁との間に挟む
狭く切る方に狭くなる分だけ噛ませる
このまま平行定規で丸ノコを走らせる
百聞はなんとかで

当然テーパーに切れるわな(笑)

この応用で弧にも切れるしS字にも

沿わせるものを華奢にしテーパッキンを駆使すればすればOK

で、最終的にこんな感じ

一通り目を90の正直にし、見にくくなる二通り目でごまかしごまかしで(笑)

試しにと床の通り通り目地を合わせ立ち上げてみたけど、クド過ぎの乱雑感が出てお蔵入り

追記
過去に作った3×6ボード用のテーパー定規
http://d.hatena.ne.jp/h168/20140528/1401286055