現代大工の悪足掻き日誌

田舎大工の作業日誌

同質使い

さて、傾いた壁に建具枠
結果としてこんな感じ

えっ?傾いてるって分かる?

よく見れば分かるってことにして(笑)

まぁ測れば一目瞭然

右側の壁の垂直修正すれば問題の多くは解決出来た
しかしここは3尺ローカの突き当たり
しかも左側は既存建具枠のまま
引き違いを片引きに変えてはいるけど


つまり左はそのままで、右側だけを天井までおよそ15ミリ垂直修正してしまうとローカ自体が傾いている印象になってしまうのと懸念からあえてそのままいった
もちろん下地は既設で手間を省いたのは言うまでもないけど(苦笑)

ただ昨日書いたようにケーシングで相殺させようとしても袖壁で相殺させようとしても11ミリもあると傾きは感じさせてしまう
とくに枠色とクロスの対比はより傾きを意識させてしまうかと
そこで袖壁を枠と同質にすることで傾きを意識させない狙い

ここは檜白木仕上げだけど新建材もんでも同じ事
時には巾木や長尺を割って同じようにしてきた
それと新建材の場合、枠幅か決まっているから垂直な壁への極小袖壁的スペーサーとしても使ってきた
5ミリ幅にクロス張らせちゃダメでしょ(笑)

ボードより3ミリ出す事でクロスチリを確保
納まりによっては枠よりさらに出してダブルケーシングもアリかと
システムバスの入口枠の入隅側とかにも使えるかと

なんにしても傾きはそのままなので

当然反対側も

90ミリあるとほぼ分からないかな


二本から1本にした既設は敷居で傾きを相殺させようと思ったけど、戸先当たりは化粧柱へ

お辞儀する形の傾きはそう深刻ではないので柱芯を基準で

さすがに敷居は溝埋めしないで一新