現代大工の悪足掻き日誌

田舎大工の作業日誌

格を重んじる

さて、昨日の続きを
まずは框天マイナス7ミリで毛引きをシャーと

そう邪魔物は取っちまえって事で(笑)


7ミリ出した刃の丸ノコでシャーシャーと一寸ピッチで


毛引きをガイドにあとは地道にスクべし

住みながらのリフォームの場合、そう手は掛けられない
時に割り切った施工も必要になる
ただここはフルリフォームで工期も長々
それに元々の仕様がそこそこ豪華
至る所に大工の手が入っているのを感じる
なので家の格が下がるような施工はしたくない


Y君がちまちまスイている間に床板でL型張り付け框加工を

まずはオスメスの合わせを作る

切り口となる木端は仮ハメした状態で鉋掛け
その為、ほんの僅か切り口を高くしてある

この段階で目違いを完全に払い、綺麗に仕上げてしておく

あとは簡単

こういう事でして
スキ取りが甘い気がしないでもないけど(笑)
ちなみにスイた框は捨て張りプラス1ミリのつもり


まずは上端を止める
前はオス実からプスンプスンと

裏は床板をさす溝からプスンプスンと
両側から斜めV字に打つ事でまず上がる事はないかと


正面材をはめ込みクランプ
必ず当て木を飼いして強固にグリグリと
Lの接点には木工ボンド
圧着出来た時の木工ボンド最強説を信じてるんで(笑)


正面材は巾木で隠れるところからプスンと

ボンドが乾いたところで祈りながらクランプ解放!

一瞬普通の框ぽく見えるでしょ(笑)

木目を選んだだけのことはあって悪くはないね


張り付けた框と床板はあえて5厘差をつけ、より框ですよ感を演出
憎いね!この一手間(笑)

で、完了!

家の格を下げるようなやっつけ感はしないよね?(笑)