現代大工の悪足掻き日誌

田舎大工の作業日誌

自作自演

さて、今日は木完間際の現場へ
一階も二階も巾木と押入れ内を残すだけ
今日は一階を終わらせるつもりだった

終わりが見えてきた18時過ぎ、お客様がご訪問されいつものように談笑
帰られてから最後の仕事を

吊り押入れの雑巾ズリ等見切り
壁は3×6の桐パネルで気持ちよくヒケる(笑)
入り隅の突き付けをどんなに頑張っても必ずヒケる
そこで雑巾ズリを回した後、入り隅にも見切りを縦に流す

一瞬真壁風に見えて景色が良くなるし、パネルがヒケても問題は出ない
桐パネルはよく動くからね

しかしここで「あっ!」という出来事が
さて、それはなんでしょうか?(笑)

床から枕棚までの長さが左右で違った
左が3尺6寸8分なのに右を測ったら3尺6寸3分
あちゃーやっちまったな〜おい!
一階大ラスの仕事なのに…

枕棚など高さ出しに単純にスケールでは出さず、例え2点でも必ずバカ棒使う慎重派なのになんてことだ!
右をもう一度測ってもやっぱり3尺6寸3分
9尺で5分も水平が違ったら墨を打った時点で気付くはずなのに、早く終わりたくて目が曇ってたのか?

やり直すにも奥框へのビスは根太で隠れる部分にも打ってあるから、結局枕棚はごっそり解体しないとならない
桐パネルとボンドの相性は最悪なので、ボンドを使っていなかったのは唯一の救い

それでも、はぁ〜と大きくため息
やる気が失せてその場でしゃがみ込む
そして問題の枕棚を見つめる

ん?
どう見ても5分も悪いようには見えない
もう一度右を測るとやっぱり3尺6寸3分
左を測ると3尺6寸3分
合ってんじゃん!
そもそも左側の読み違い(笑)

良かった良かった
本当に良かった
あなたに会えて良かった♪

でも終わり間際で目が曇ってたのは間違いないから気を付けないと
それにしてもこのラスト10分
気持ちの上げ下げが激しすぎて疲れちゃった

とりあえず一階は木完
お疲れ僕ちゃん