現代大工の悪足掻き日誌

田舎大工の作業日誌

恵の雨

さて、透湿シートに胴縁状態の現場
外壁施工の前の強い雨となるとお客様的にはかなり心配になるそうで
確かに不安になられるのは仕方ないと思う
これまで何度か大丈夫ですか?と聞かれた時がある

しかしいつも心配ご無用!
悪いところがかえって恵みの雨ですよと説明する
別に不安を払拭するつもりでわざわざわざ言っているのではなく、本気でそう思っている

理由は簡単なんで省略〜
では記事にならないので

元請け社内でも第三者機関でも透湿シートと防水テープのいわゆる防水検査はする
しかしそれは視認にすぎない
視認できる不備はそれこそ大失敗、話にならない
実際雨漏りに繋がる不備は目につかない事が多いかと
下屋の取り合いやベランダ笠木
胴縁釘貫通など懸念は常にある

だからこそこの時点での強い風を伴った雨は自分達の施工が正しかったのか?の格好なテスト
この状態で大丈夫ならそれこそ防水検査はOK!なはず
仮に問題があれば大事に至る前に十分な対策が取れる
昨今の現場は工期短縮でこの間違いのないテストを受けられない事も多いかと
また外部も内部も面材直張り
パンパンの断熱材に気密シート
もし盛っていたらと思うと怖くなる

そういった意味でも恵みの雨かなと