現代大工の悪足掻き日誌

田舎大工の作業日誌

畳から板の間へ

さて、リフォームでよくある仕事の一つ
2寸畳をフローリングに

8畳までで1×6フロアなら一日仕事かな?

60ミリ内に根太、捨て張り合板、フロアを納める訳だが、畳の間は結構不陸がある
元々中央をムクらせてある場合
柱下の基礎が下がっている場合
大引が駄々をこねた場合
荒板の分が悪い場合
等々理由は様々
そのまま根太を転ばしては一日仕事ならアリかもしれないが、今回は大規模リフォームの一コマ
床も4000の縁甲板で四方突き付け
一日で終える必要もなければ終わるはずもない(笑)

施工担当は、お茶の買取価格が例年の半額だったと泣きべそかいているA親方
なぜか後ろ足も悲しい(笑)

とりあえず自分のやり方を説明し、それを汲んだ上でA親方のやり方でどうぞと
自分が気をつけている事は、不陸のない平面を出す事
まずはレーザーで水平を見る

水平と共に各部の関係を把握していく

水平面でバッチリと構成出来ればいうことなし!
しかし、そうは問屋が卸さないのがリフォーム現場
いくら水平な床でも敷居のチリが合っていないとよろしくない
通し間の敷居となると尚更

そこで四方に根太となる野縁をぐるっと回し、それぞれより良い関係にする

その上で尺間に根太を流すが、根太は荒板に載せず浮かす
今回3ミリ浮かしたが、その3ミリこそ不陸調整スペース
Zクサビにて微調整
水平面でない場合、最初に対角線に糸を張り平面を求めると楽

しかし今回は3ミリでも足りず一部は荒板擦ってドン!

断熱を入れて

捨て張りし、ついでにと合板仕事をいろいろしてもらい今日はここまでに
明日は四方突き付け張りの簡単技を
もちろんA親方のご機嫌次第で内容は大きく変わります(笑)