現代大工の悪足掻き日誌

田舎大工の作業日誌

案ずることはなし!

さて、昨日の続きを
まずは納まりのおさらいを
12尺幅の框ラインの真ん中で8度折れている

後入れた土台の切れ端を一応取っておいたけど(笑)


このまま真っ直ぐ入れられたらどんなに楽か(笑)
150×90の框をわずか8度折れた出隅を作る訳だから簡単ではない
でもそんなに難易度が高い訳でもないかと
手順さえ掴めば比較的スムーズに
ちなみにダンボールは養生
正真正銘桧の無垢物

そして特別な道具は必要ない
唯一あればと思うのは表裏使えるフリーアングルかな

あとは絶対に信頼出来る丸ノコ

階段やこの手の仕事専用にしている愛機

さて、メンツが揃ったとこでいきましょうか!
まずは一番大切なのは当たり前だが、突き付けの角度

今回は136幅の檜フロアの木っ端だけど、幅が広ければ広い方がいい
尺フロアなんて最高!
フリーアングルと丸ノコで徹底にここの突き付けを追求する

浅い確度とはいえ出隅、木目は通したい

一度矩に切ってからそれぞれ出隅を作るので、3回は丸ノコが通る
おそらく正面は9ミリ木目が離れる予定
9ミリ離れても木目が通る切り場所を考える
どこにした?(笑)

まずは出隅頂点で矩で切り二つに割る
そして絶対信頼できるパーフェクト矩丸ノコとフリーアングルで上端を突き付け角度である4度で切る
ここら辺り工程毎の画像がなくてすいませんorz
集中力MAXでして(笑)

次に4度傾斜させた丸ノコで正面の縦ラインを切る
この時大切なのは、上端まで丸ノコを抜かないこと
つまり框の角っこで丸ノコを止める

こーゆー事に(笑)
どんなに神経質に設定しても、フリーアングルと丸ノコの傾斜がピッタリとなるのは難しい
角っこで止める事でお互いの切りラインを邪魔しない
仮にこのまま上端まで切ったら…

反対側は傾斜切りが先でフリーアングル切りが後になる

今回、丸ノコの刃出は45ミリだが、もっと少なくてもいい
見えるのは出隅先だけ、奥は関係ない
当たりは小さい方が修正しやすい
ということで関係ない奥はがっつりと

さらに当たりを小さくするなら鑿を立ててガリガリやったりペーパーでスリスリしたり、玄翁でこの野郎この野郎と木ゴロししたりとお好きにどーぞ(笑)

では加工が済めば仮入れ
と、その前にいつもの背骨

今回は溝21に対して脱着を考えて20×15の背骨
ちなみ檜の床板の切れ端
框自身の重量もあるし人が乗るので、フィニッシュ&ボンドの後に65ビスで追い打ち

重要な出隅裏はしっかりと合わせておく

では仮入れを

こんな感じ
そしていよいよ反対側とご対面〜!

おお!いい感じ〜!
見ての通りの背骨に乗っけてあるだけ
手放しでクランプもしていない
これならペーパースリスリ程度でイケると判断


木工ボンドぶちゅ〜(笑)
ウレタンでこれやったらダメよ〜ダメダメ

付け框で隠れる所は正面からドーン!とビス止め
合板側からと下からは斜めビス揉みで寄せる

背骨で斜めビス揉みにありがちな高さが変わる事はない
框裏を電気かんなで取ってあるので、土台に当たるのはほんの僅か
ガチガチにクランプやバリをしなくても大丈夫

ほぼ納得の突き付け
でも触れば少しは分かる
そこで無垢の最大のメリットを

これで目違いナッシング!(笑)

木目がとんだはずの正面は

いいんじゃないの
でももっと木目がとんだ上端はちょっと…

さて框が付いたし床でも張りましょうかね
試しに床板ゼロカットスタートの墨を打ったら

おいおい!こんなに尖るかね
十代頃の自分を思い出した(笑)
しかも框にフロア溝突いちゃったし(苦笑)

続きの尖りフロア張りは、気が向いたら明日にでも(笑)