現代大工の悪足掻き日誌

田舎大工の作業日誌

仕事納め

さて、今年最後の仕事は上り框へのフロア張り
2階は楽々1×6フロア(笑)
上り框にはフロアを差し込む溝を突いてある

フロア下端から7ミリ幅で深さは6ミリ程
ちなみに小穴カッタではなく、丸ノコ3回挽き
木端への溝突きはリスクが伴う
安心感最優先で丸ノコを選択

溝幅は後々フロアしゃくりも自分自身で作るので、寸法はいかようにもできる
しかしフロアのもともとの溝に合わせている
事を把握しやすいのもあるが、納まりによっては、もともとのオス実が活かせる場合もある

まずは、突きつけをヒカる
フロアは4.5分長く切り5分下がった所に仮入れ
そしてサシガネを上り框に当て、カッターでケガく

これが突きつけの切り墨になる
とにかく現地でヒカるので、間違いがない
またしっかりケガく事で肌も飛ばない

しかし納まりによって5分逃げられない時がある
その場合、10ミリ幅のサシガネや5.5ミリベニアなどあるもので代用

フロアをささないならこのままカット
しかしフロアをさす今回は、切り墨+5ミリでカット
そして溝に納まるように切り墨から6ミリシャクる
しかし1×6の場合、スライドの深さ調整機構は使えない
最後は刃がフロアに届かない
そこで丸ノコでの加工になる
もともと1×6フロアカットにスライドを使わないので、問題無し!

正直な矩ならいいが、そうは問屋が卸さない(笑)
どうしても微調整が必要
フリーアングルでもいいが、自分はこれ

そうPPバンド!
小さく切ったこの状態のものは「バンドパッキン」と命名
パッキンのかう位置と枚数で微調整
スライドでも同様にしており、矩は動かさず常に維持する

もともとのオス実みたいでしょ?(笑)
でも、上端をシャクっただけ
今年最後の突きつけは?

うーん、納得の仕上がり

上り框の溝の下端は構造用合板より紙一枚程高くしてある
イメージとしては1ミリもないくらい
その紙一枚分は結果としてボンド厚で相殺されるが高くする事によって、上り框とフロアの関係は常に良好になる
逆に紙一枚でも下がっていれば微妙な関係になる
つまり、フロアを溝下端に載せることが重要

突きつけ&関係良好!二つ揃ってはじめて良い仕事かと
養生をし現場を片付けて仕事納め

一年の締めくくりとして、夜にも記事を書こうかな(笑)