現代大工の悪足掻き日誌

田舎大工の作業日誌

持ち分

今日は朝から瓦屋さんが瓦棒を打ちに。
聞くところによると千葉辺りでは大工が瓦棒を打つらしい。
親方元にいた時はルーフィングと抑えのカットベニヤ、透湿防水シートと外部胴縁もこちら側施工だった。

ここら辺の手間請け物件では大工は、屋根は野地までそこから先は瓦屋さんなり板金屋さん。
壁は面材とサッシまで、軒天も下地までで、そこから先は外壁屋さんの持ち分が多いらしい。
サイディングジョイントの下地増設も外壁屋さんらしい。

正直、手間請けとしては持ち分が少ないに越した事はない。
また持ち分と施工責任は常にセットなので、外部雨漏りに関してそれぞれの職人が担うのは合理的。

でも全て大工による良い下地があっての事。
酔った垂木や間柱のように有るべき所に下地がなければ、釘は貫通し雨を室内に導く。
悪い下地を次の職人さんに託すのは申し訳ない。
逆の立場なら一言いいたくなるはず。
今の環境下では最高の下地を提供する事は難しいが、最悪な下地を引き渡さないように。