現代大工の悪足掻き日誌

田舎大工の作業日誌

新建材巾木の出隅を考える

新建材において出隅は厄介な存在。
お客様が触れる事のない廻縁なら大留めも有りかと。
しかし触れる巾木はそうもいかない。
大留めでは簡単に傷むし怪我の可能性もある。
プラやゴムのキャプは施工が簡単、でも見た目がすこぶるよろしくない。
大工としてのプライドも"ざわざわ"する(笑)
同質の出隅役物も便利たが、10センチ程しかなくやはり見た目が。
またボード直張りだと変な角度がつく事もある。

かつて、本家ブログにて出隅談議が多いに盛り上がった事があった。
ちなみにこれ
http://d.hatena.ne.jp/toshikane/20120218/1329522996#c
利兼さんいつもネタにさせて頂きありがとうございますorz
新建材出隅の納めは現代大工の命題かも(笑)
大袈裟な表現はともかく、やはり新建材を扱う大工が頭を悩ませる部分。

個人的には同質役物のシート残し22.5度4本溝の面取りが良いと思う。
しかし短尺。
長尺にしようと、これまでスライドにてその加工にトライしたが、かなり難しい。
シート皮一枚残し設定も22.5度設定も面倒臭いし、4本溝の間隔もかなりシビア。
うまくいったと思い折り曲げたらシートが伸びで白くなる。
トライ&エラー&エラーの連続。
時間を要し何とか形になったが、実践に使える程の習得は出来なかった。
この加工を現場で要領良く実践されている方を純粋に尊敬する。

今日もまずスライドにてシート残し22.5度4本溝の面取りにトライするがやはり難しい。
そこで助っ人の登場!
http://www.uedakanamono.co.jp/show.php?no=16411
トリマに差してヒュンヒュンと二回。
楽々あの同質役物が再現、しかも長尺。

スライド加工だと懸命に面取り出隅を作ってから入隅やジョイントに合わせるが、これだと出隅が最後でも問題ない。
失敗のリスクはかなり低く、出隅→出隅を短い間隔で廻る部分でも楽勝。
柱型四面出隅もいけるかと。

今回の御宅一階の出隅は2箇所しかないが、半日は出隅を作っていた(笑)
現場は散乱しクシャミは止まらなかったが、一つ引き出しが増えた。
実はV90度溝ビットでも面取り出隅が作れる。
○ダの出隅役物がその作りだったので、真似してみたら出来た!
さすがに笠木に応用するには少し無理が有りそうだが、機会があればトライしてみようかと。

でも一つ問題が。
12尺→12尺のような大きな出隅になる時、ジョイントをどこに持っていくか?
現代大工の悩みは尽きない(笑)
ちなみにそのジョイントは後輩案の平45度勾配ジョイント。
矩継ぎより確実に目立たなくて満足。