現代大工の悪足掻き日誌

田舎大工の作業日誌

枠入れ

ちまちまと入口枠を入れているが、枠はフロアに載せる為、下端を12ミリカットする。
マグサは+15ミリで入れてあるので、ダンボールに出したまま現状に置き12ミリフロアのキレに面取りしたヤツで切り墨をヒカる。
ケーシング枠で幅は広くはないので矩に切っても問題が無い範囲だが、かといって無視して安易に矩に切るのは少し躊躇う。

いよいよスライドの出番。
矩でないにしろ当たりが真っ直ぐならスライドのガイド側にパッキンを噛ませ角度調整しカット。
スライドのテーブルはなるべくいじりたくない。

厄介なのがへの字やV字の当たり。
まずは切り墨にカッターを入れ、化粧シートを確実にカット。
スライドと手鋸で切り鑿で微調整し、ペーパー仕上げ。

突き付けをより良くする為、裏から表に出ない様注意し、最下端に刃を入れフロアとの当たりを減らす。
最後に木口にプレフィニッシュボンドを塗り付け準備完了。

枠を組み現状に納めるが、幅はキチキチのジャストサイズ。
余裕は一切無い。
三方枠の場合、まず下端から納め最後に頭を。
この入れ方だと無理なく納められる。
正しい位置にセットできたら、縦枠上に楔をかいフロアに突き付ける。
付属の逆枠ビスは使わず、ノーマルの枠ビスで。
クランプが使える所はもちろんクランプで、使えない所はサポートリフターで下地に押し付ける。

マグサとの隙間は所々のパッキンではなく、5分胴縁を横幅全体に入れる。
電気かんなとPPバンドで微調整。
今回は下レールだが上吊りの場合、水平はかなりシビアに追求する。
マグサへのビスは必ず下から。
耐久性に難があり、傷に弱いMDF。
後々、楽に外せる可能性を持たせたい。
同じ理由で以前は、枠裏にボンドベットリにしていたが、今は無し。
またボード先行→枠後付けの手順も枠を外せる可能性を高くしている。

さて、枠はほぼ入った。
ボードも残り10枚足らず。
終わりが見えてきた気がするが、終わりそうで終わらないのが常。
焦らず落ち着いて。