現代大工の悪足掻き日誌

田舎大工の作業日誌

床を張る?

さて床の不陸と平滑を多羽根ディスクで追求したところで墨出し。
でも散々、掃除機掛けたけど(笑)

LDKは矩折りに掃き出しがあり、柱芯ジョイントでは張れない。
またいつもは掃き出しサッシに直接フロアを差さずに見切りを使ってきた。
その見切りはアングルピースシャクリし、文字通りの掃き出しに。

しかし今回、親方作業場が他の仕事で目一杯、使えない状態。
馴染みのベテラン大工さんに借りてばかりも申し訳ない。
なので普通にサッシにフロアを差す。

最近は2尺ズラし張りが好みだったが、ネダレスで大引は3尺ピッチ。
それに合わせ3尺千鳥張りに。
掃き出し、壁の仕上がり、敷居、張り向き変えの所など考慮し割り付けを決めていく。
全てに完璧は無理だが、不備が出ないように必死に考える。
朱で仮墨、黒で本墨打ち。
床から5尺に胴縁を流しフロアを全部出し仮並べ。
自分勝手な判断で4段階に格付け。

最良を使う玄関から数を把握し選り分ける。
最低ランクはキッチン下や納戸へ持っていく。
お客様も使う一階トイレは節が多いと清潔感に欠けるので、玄関より一つ下のなるべく良いものを使う。
またかなり目立つ節や極度に粗い目には養生テープを貼り把握し、壁内や切り落とせるか判断する。
今回は節ありのおそらくB物。
良い物を選り分けるというより、悪い物を選り分ける感じで思う様にいかない。
考えれば考えるほ選り分けが進まずストレス。
実際にフロアを張るまでのほぼ半日を多羽根ディスクから選り分けの下準備に費やした。
これでやっと床が張れる。