現代大工の悪足掻き日誌

田舎大工の作業日誌

床張り…その前に

さて天井が終わり床張りへ。
一階の床材は15×90×1818のユニの樺サクラ
残念ながら国産ではない。
ユニフロアはあくまでも成形加工された集成材のはずだが、一般的に「無垢フロア」と呼ばれる事がある。
集成材の柱を無垢と呼ばないのになぜ?腑に落ちない。

さて床張りの前に下準備。
必要な作業は多い。

まずは建具敷居周辺の不陸解消。
柱の内寸に切った素性の良い間柱で確認。
土台は基礎パッキンの調整板により水平を求めている。
でも土台や大引の仕口の影響か敷居下は必ずしも一直線の平ではない。

しかしそれより大きな問題が。
床の構造用合板28ミリは梅雨時期を考慮し先行張りせず後日張ったもの。
その間は建物内で保管し雨濡れは一切させていない。
しかしこの時期ならではの湿気を含んだ影響か?
裏に塗った防腐剤の影響か?
とにかく目違いが大きい。
つまり膨れている。
また釘打ち廻りも打った直後よりも更に毛羽立ってきている。

とてもじゃないが、そのまま張る気にはならない。
鑿で構うには面積が広過ぎ場所も多い。
電気カンナでは強すぎるし、やりにくい。

そこで多羽根ディスクのご登場!
今回は♯40。
ジョイントを中心に左右に首振りし目違いを払っていく。
どうせやるならと広いLDKの全てをやった。
もちろん毛羽立ちも飛ばす。

敷居下は電気カンナで少し構ってから多羽根でナリ良く。
これでやっと床を張る気になれる。
割り付け墨出し、材の仮並べからの選定など、残りの下準備話はまた明日に。

今日は昼飯までに一列目を張り終え、そこから最終的に4坪弱張った。
かなり頑張ったつもり。
でもやっぱり腰にきた。