現代大工の悪足掻き日誌

田舎大工の作業日誌

ケイカルを張る

外廻りが完了していない現場にとって曜日なんて関係ない。
特に梅雨時期、晴れたら仕事に決まってるらー!
という事で日曜出勤。

まずはベランダ上の軒天下地から。
他の三方は終わっている。
ちゃちゃと入れる。

軒天に張るのは6ミリケイカル板。
こちらではよくある施工。
でも最近はサイディングを張る事の方が多くなってきた。

切妻の鼻先の出はケイカルが2尺になるように設定してある。
3×6、6枚をまとめて切る。
木端を野縁で叩き揃えてから洗濯バサミのごっつい奴で止める。
アレ、なんて呼べばいいかな?(笑)

今日は休みの二階担当の後輩愛機マキタ5205FXを借りる。
深さ調整の蝶ボルトの位置が悪い!
線はやっぱりヘンタイ前出しだろ!
慣れない逆勝手は使いにくい!
集じん機吸わねえなぁー!
このエルアングル、矩合ってるのか?
とかブツブツいいながら作業。
本人には聞かせられない(笑)
基本、人の道具は慣れてないから使いにくい。

ケラバ側は瓦割りによって2尺5分となる。
半端が出るが、それは考慮し棟の拝み部分に切り回す。
ジョイントは面取りし、尺間下地に合わせて墨をする。
こういった地味な作業に思いのほか時間を取られる。

さてケイカルを止めるにはいろんなやり方があると思う。
釘、タッカー、時にフィニッシュなんても話も。
自分は今までも、たぶんこれからも25ミリのステンスクリュー釘打ち。

最近手に入れたNV32Aを使いたいが、もともとフックがついていないタイプ。
軒天張りにフックの無い釘打ち機は使い物にならない。
NV38ABのフックを流用しようと金曜日に入荷したが、少し加工が必要なようだ。
親方の何かの釘打ち機に付けようと買ってあった土牛のフックを付ける。

エア、電動工具は車でも現場でもハードケースに入れて置きたいタイプ。
嵩張るが、汚れないし傷まない。
何よりあの緑色のハードケースが好き。
ケースだけ売っていても買うかも(笑)
古いスクリュードライバーケースには10.8Vインパクトとドライバドリル入れにしている。

しかし土牛のフックをベストポジションにすると蓋が閉まらない。
でもボルトを少し緩めて外に倒すと納まる。
NV38のフック流用では閉まらなく見える。
少し面倒臭いが土牛フックで良かったかも。
ちなみにNV38のフックは50AFと同じ物だった。

この32Aは連打ができない。
でも、もともと軒天打ちに連打はしてこなかった。
グッと下地に押し付けてから打つ。
下地から少し浮いているだけでケイカルは容易に貫通する。
またジョイントは40ミリしかないので慎重さが必要。
自分のやり方に32Aは合っている気がする。
ボディーが短いので、今回のような登り軒天でも外壁から100ミリくらいまでは勾配に対して矩に打てる。
かなり気に入ったので一軍入り決定!
でも他の使い道は?(笑)

カタログを見るとチップレス釘も打てるらしい。
でもチップレス釘なんて知らないし見た事もない。
調べるとirisumiさんのベストアンサー!
毎回、お世話になってます(笑)

二階の軒天は終わった。
棟の拝みの突き付けは完璧!と自画自賛(笑)
一人だと一服も昼飯も時間にキチッと合わせなくてもよいし、くだらない話もしない。
仕事が捗る捗る(笑)