現代大工の悪足掻き日誌

田舎大工の作業日誌

柱と筋交いを抜く

今日から新しいリフォーム現場。
とは言っても先月、タイル風呂からシステムバスへの工事をさせて頂いた御宅。

今回は12.5帖のダイニングキッチンと8帖のリビングを一間にする。
キッチンも対面に入れ替え。

まず手を付けるのは養生から。
そして既設キッチンを外しガレージに移設。
しばらくの間、この広々したガレージがダイニングキッチンに。
有難いことに冷蔵庫や食器棚など大型な物もお客様が移動させてくれていた。

さて8帖リビングからダイニングキッチンを見ると3尺壁、6尺建具、3尺壁となっている。
開放感を求めて片方の3尺壁と建具上を撤去する。
つまり9尺の開口に。

事前に調べて撤去する壁に筋交いの存在を把握。
上は下屋のみで荷的に負担は少ない。
でも筋交いを抜く事にはやはり抵抗がある。
そこでもう片方の3尺壁を補強する事に。
こちらにも筋交いがあるがそれをタスキのダブルにする。
そして土台から梁まで構造用合板を張る。

抜く柱上の梁は6寸高。
その下に荷持ち梁7寸を入れる。
両端の柱は2.5厘掘り込む。
そして両端と真ん中をボルトで結束。

柱を抜く時は鴨居ジャッキでまくってから。
鴨居ジャッキでどうにかなる程度の荷なら問題なし。

簡単に書いているが、実際の作業はかなり困難。
リビング側は二段の凝った天井の為、撤去出来ない。
ダイニングキッチン側天井からのみのアプローチ。
鑿は欠けるし指も損傷。
ブツブツ言いたかったが、下でたくさん穴を開けている水道屋さんに配慮。
よく見るとミヤナガのホールソー、やっぱり良さそうだ。