現代大工の悪足掻き日誌

田舎大工の作業日誌

ロフト階段

ロフトは2箇所。
それと屋根裏部屋への階段が一箇所。
高さはロフトが7.5尺、屋根裏部屋か9.5尺程度。

基材は杉で側板が120×45×3000と4000。
段板は105×30。
仕上げ寸法は116×42と102×27。
段板の裏は矩ではなく階段勾配。

ロフトの勾配は2尺で7.5尺上がる。
加工性を上げる為、屋根裏部屋も同勾配。
実際は階段と言うより梯子。
幅は600。

段板ピッチは1尺ちょっと。
アリ差しで組む。
階段反り止めとして使った手法を応用する。

まずは墨付け。

アリビットは底辺が20ミリ、深さが12ミリ、角度は72度。
仕上げの底辺が25ミリになりまた表には貫通させない為それに合うようルータ用テンプレートを5.5合板で作る。
テンプレートと言ってもただのコの字で少し勾配があるだけ。

カッターで深めにケガき、ルータオン!
ルータはM12BA、この機種はD形ハンドルで今回の用な直線的な動きには便利。

ロフトは7段×2面×2本分で28箇所。
屋根裏は9段×2面で18箇所。
全部で46箇所。
さすがに嫌になる。

なんとかやっつけて段板加工。
階段反り止めと違いルータスタンドでは使いづらい。
いろいろ考えたが、段板を立ててルータは水平使いにする事に。
バッテンコンパネ台に穴を開け、そこから段板木口が出るよう設定するだけで45分。
そこからルータのセッティングに30分以上。
試し掘りしやっとセットアップ。
段板を余分に一段持ってきて正解。

なんとか加工して今日はお終い。
ビス止めなら半日で終わっている仕事。
なんだかな〜。

今日の現場談義
なくてはならないプラスビットの話。
店頭ではズラッと並んで買うのに悩みますね。
最近はカラフルになって、また持っても熱くならないなんて付加価値の商品も。

ここ数年はベッセルの両頭超硬度ビットをメインに使っている。
ちょくちょく浮気してトーションとかスリムとかその他も使っている。
でも今回はあえて長さの話を。
65.85.110がレギュラーサイズと呼べると思う。
使用状況で変わりますが基本、どの長さを使ってます?

自分は65メイン。
長さに都合が悪ければパッパッと変えます。
300や450も常備している。
舐め気味になったらマジックで印をして使わないようにする。

誰とは言えないが、カムアウトしてあらゆる仕上げ材にビットを突くは突く。
そしてベロっとツバを。
無垢でもダメだけど、新建材やフロアも当然に。
直るわきゃないだろうと頭の中で飛び蹴りして新品ビットを渡す。
いくら貧乏系でも舐めたビットに用は無し!
それに仕上げ材なら左手は最後までアシストするべきだろう。
新建材にビット痕、最悪です。