現代大工の悪足掻き日誌

田舎大工の作業日誌

階段完成

朝一、工事用鍵でドアを開ける。
綺麗に整理された現場。
昨日、頑張って片付けたかいがあってすぐさま仕事に取り掛かれる。

この現場の仕上げ材はほとんど杉。
仕事上がりの片付けと養生は正直かなりの負担になっている。
でももうあと少しで完成。
頑張ろう!

昨日までに段板の加工も終わり今日からは施工に移る。

上から段板を納めていく。
仮止めの段階で段板に下穴を開けてあり、あえてバカ穴に拡張する。
割れ防止の為。
上からは野縁を柱と間柱の間に入れ込む。
その野縁から段板を挟んで下の受材までビス止めする。
使ったのは垂木に使ったXポイントビス150ミリを。

エアインパクトの出番。
エアインパクトの利点はボディが小さい事とカムアウトしにくい事。
もちろん楽々入る事も。
今回のような作業には向いていると思う。

14段納まれば一息。
でも、ここにきてまだ未定の事が。
蹴込板である。
無節と上小の18ミリと小節の15ミリを仮止めし悩む。
やっぱり18ミリでいく事に。
下から全体像が見られるレイアウトではない。
性能重視した。

必要な数プラスαをスライドでカットし釘打ち用の下穴を開ける。
天井板と同じでバカ穴にしないと割れが生じると思う。
段板には45ミリのスクリュー釘で打っていく。
上の溝には32ミリを斜めに上に。
実は完全に入れ切らないで1.5ミリ程すかす。
上り一段目はすでに先行幅木が入っている。
裏の7ミリを飛ばし20ミリ溝にしてある。
段板を納めてつつ蹴込板を入れる。
間隔を見ながら幅木へは表に出ないよう角度をつけ裏からピン25ミリで打つ。
その上から胴縁で押さビス止め。

他の段板も溝下は胴縁で押さえ、ビス止めしその胴縁をアリ桟でさらに押さえる。
蹴込板が納まった。

何度も上がったり降りたり飛び跳ねたりし鳴りを確認する。
表面を手でなぞってビスや釘が出ていないかも確認する。

やっと階段の完成である。

階段下は全て収納になる。
下の方は使う事はないかもしれないが、階段裏をあらわしとし今後の不備に備える事が出来る。

階段養生は養生ボードとダンボールの合わせ技で。
かなりの時間を割いて養生した。

階段の反省
複雑な経緯があったにせよ、レイアウトや施工方法が土壇場まで纏まらなかったの反省すべき。
正直、あそこをこうしておけばと思う事はある。
それでも、今の自分に出来る事はやったつもり。
それなりの満足感はある。
でも数年後どうなっているかはわからない。
それは経験がないから。
やはり経験が大切だと思う。

皆さんはどんな階段を作ってきましたか?
施工に関してどんなこだわりを持ってますか?