現代大工の悪足掻き日誌

田舎大工の作業日誌

建前準備2

15日午後からは水道屋さんが先行配管。
自分は脚立や足場板、仮筋交いなど長尺物と掴み腕木や建前用の金物などの重力物を運搬。
現場まで距離があるので物理的に時間が掛かる。
現場にはホームセンターで売っているベランダストッカー90×45×40を三箱置いて全天候型の金物入れにしている。
一つが1500円程度の安物だけどもう6〜7年は使ってる。十分に元をとった感が有りかなり満足。
軽トラにも乗るサイズでお気に入り。

建前までまだ数日あるが、金物や脚立を現場に置きっぱなしに出来るのは田舎の特権かも?
最後のプレカット材の運搬を待って15日は終了。

翌16日は早朝からシロアリ工事。
17日は雨予報だからブルーシートで完全養生。
外周部はハンマータッカーでバチバチと。
作業場に戻って3寸角垂木の鼻加工と鼻隠しの加工をして終了。
明日からのリフォーム現場へ顔を出して帰宅。

17日は予報通りかなりの悪天候に。
建前を延期して良かったと実感。
リフォームの御宅はにはかなり広い作業場があり悪天候でも全く問題がなく好都合。
17日の全日と18日の半日でキッチンの入れ替えリフォームを終えて新築現場へ。
朝から先輩に基礎と土台の乾燥をお願いしていたが、雨養生が良くほとんど濡れていなかったの事。
その一手間が大切と実感、よしよし。

断熱材はシロアリと予算を考慮してハウスボードの60。
断熱材受けとして土台据え付け時に根太下から檜5分の胴縁を打ってある。
現在もてはやされている高気密高断熱住宅とは別物。
価値観は人それぞれ。
自分はこれで十分と思っている。

元請けさんの意向で先行床の裏にはアクアアリゾールを塗布。
この作業はかなり面倒臭いが先輩がほとんどこなしてくれていて、午後2時には床張りスタート。
床材は檜の21×105×3000ので三枚で尺になる様に片実加工してある
土台には尺毎に墨を打ってあるのでその墨に合わせて二枚飛ばしで床材を釘打ち。
間の二枚はその後に並べて目で等間隔にして釘打ち。
釘打ちはNC50を尺間に一本だけ止める。
つまり仮止め。
無垢材の宿命で動く事は避けられないので、仕上げ床張り直前に正規にN65を二本釘打ちする。
ボンドは付けない。
柱と間柱欠き角に9ミリ錐で穴あけしてからカット。
割れ防止の一手間。
およそ15坪を張り終わるとなかなか絵になる光景。
汚れ防止にゴウハン養生シートを敷く。
でも二階と合わせて4本で二万円弱はかなり痛い出費。

片付けの頃にはすっかり真っ暗。
もっと時間が欲しい。
夏場なら気にならない時間だけど最後まで付き合ってくれた先輩に感謝。
明日は19日は上棟。