現代大工の悪足掻き日誌

田舎大工の作業日誌

手慣てしまえば

さて、木工事も大詰め
今日は吹き抜け廻りの化粧腰壁を
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いつもの横貫
笠木は脳天ビス止め埋木処理でも会社的にはいいらしいけど、そこまで楽しちゃうともう戻れなくなる気がしているのでビスケットで
どこに戻るかは知らないけれど(苦笑)

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そもそも白木仕上げに埋木だと数年で露骨に出ちゃわない?って懸念もあるし

ただジョイントカッターを持っているのにも関わらず加工がシビアだからと脳天ビスしている仲間内もいる
手慣れてしまえばこんなに簡単なことはないのに

ということで簡単にそしてやらせ的に紹介を
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こんな感じでやっております

まずは柱側を突く
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柱to柱の間は横貫で完全に決まっているので、笠木チリを合わせる為に笠木と並行に突く
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この時、重要なのは溝から溝までの内々寸法 ここは62ミリ
ただ狙っての62ミリではなく、なんとなく突いての62ミリ
ここではさらっと突いて時間を使わない

ちなみにビスケットにより柱の間も決めたい時は縦横両方突く事もある

お次は笠木側を突くが、今度は柱寸法と笠木幅の差が重要になる
今回柱104ミリに対して笠木は117ミリ
その差13ミリの半分6.5ミリが笠木の出っチリ
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つまり62ミリと6.5ミリが必要寸法
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柱で突いたジョイントカッターのガイドを基準に6.5ミリ動かし笠木を突けばほぼほぼ合うという手筈
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実際には2、3回微調整は必要になるけどね(苦笑)
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溝の内々寸法が62ミリになれば正解さ