現代大工の悪足掻き日誌

田舎大工の作業日誌

ある話ない話

さて、本日建前の応援へ
K兄さんの親方物件
親方といってもK兄さんにとっては兄弟子であり二代目の親方
まだ還暦前のバリバリ現役
ただ今回はほとんど経験がない今時の手間請け物件だそうで
剛床すら初めて、もちろん座彫り座金も
K兄さんも心配でいろいろアドバイスしていたそうで(苦笑)

7時ちょいと過ぎには現場に着いたけどもうみんな揃ってる(笑)

実は雨で2度伸びてこのタイミング
この間たくさん降ったよね
台風も来たし
剛床や運び入れた材が心配だったけど雨養生が完璧で大きな濡れはなし
こういった気配りがしっかり出来る会社はいいね
ただ10×10メートルのブルーシートが重いのなんの(笑)

それでも雨の翌日とあって現場廻りは濡れている
でも大丈夫
長靴ありますよ、スクレーパーありますよ、と応援であっても準備に抜かりなし
と言うわけでかしこまった挨拶もなくなんとなく始まった建前(笑)

ただ幸先一番ビッグトラブル
まさかまさかの通し柱が搬入されていない(苦笑)

二度の延期で意思疎通が出来なかったようで
でも幸いにもプレカット工場は比較的近くにある
9時前には搬入
その間に段ボール箱に入ったままのボルトを組む
でもカンザシ140が100本は足りない
これも待ってる間に監督さんが用意と難を逃れる
それでも予定よりは遅いので午前中は一服無しで先を急ぐ

ここで助っ人登場!
レッカーさん
なぜか腰袋を付けて大工と変わらない動きで飛び回る(笑)
ボルト入れるなんて当たり前
墨を打てば丸ノコも使う
現場にいる大工6人にとっては初めての会社
でもレッカーさんは何軒かやっているのでなんでもレッカーさんに聞く(笑)

知らない人が見たらレッカーさんが親方に見えたかも(笑)
ここまで動くレッカーさんを見たことない
朝一丸ノコで作っていたのは屋根勾配に合わせた野地合板置き
大工ですら準備する人は少ないのに(苦笑)
全てが至れり尽くせり
破風も番手通り撒いてくれてるし垂木を桁墨に合わせてるし
気付けば野地を鉄砲で打ってるし(笑)
しかも大工より早い!

きっとどこかで大工をかじっていたと思って聞いたらレッカーやりながら覚えたそうで
確かに建前に行くごとにスキルアップしていけばこの領域にたどり着くかもしれない
でもそれでも凄すぎ
おかげで遅れを取り戻し野地はもちろん、建物全体をブルーシートで包み建前は無事に完了!

でも連日床やっての建前だから腰は悲鳴を上げてる〜(苦笑)