現代大工の悪足掻き日誌

田舎大工の作業日誌

入隅カッター 首狩り手順

さて、LDKの真ん中に化粧柱が三本

板の間なのでぐるっと首を狩る事になる
という事で利兼謹製 入隅カッターの出番
このブログに何回目の登場?(笑)
たくさん書いて来た気がする
それに50本以上の首狩り現場を二軒やったから首狩りマスターと言ってもいいかも(苦笑)

まずは使う床板をカッター厚分だけ薄くした物を当て子にカッターケガキ

この段階で表層をしっかりと切る
気持ち的に5厘は切ってるつもり
特にヨスミ面取り部分はもう1つ深く確実に

そして入隅カッターの高さを合わせる

カッターケガキより高ければ意味はないし、低ければカッターケガキしない方が良かったって事になるから高さ合わせは慎重に

実際には化粧じゃない柱の所で試し突き済み(笑)

んでもってそれ用の治具というかプレートを当ててキュウィーン!と

四方ぐるっとやればって狭くて回れられないじゃないの(苦笑)

仕方がないのでここまで手鋸で

リストラ鑿でカンカンと払う

入隅カッターの実働時間は2分くらいかも(苦笑)

そして今回はこちらを用意

5.5ベニヤにペーパーを貼り付けそれを9ミリ合板とくっ付けた物

これで溝のお掃除

溝際を整えると共に確実に彫れているのかの確認にもなる
それと四方ぐるっと回った時、ヨスミが気持ち良く揃っていないことがないこともないので(苦笑)

これで首狩りは完了

ここでおさらい
入隅カッターの刃幅は6ミリ
床板は15ミリ
つまりそのままでは入らない
いくらヌレヌレに濡らしてもね(笑)

柱か床板かもう一仕事必要になる
ここは松井鉄工所の際カッターに一長有りかな

既に狭い箇所は15で彫ってるし、せいぜい3本ばかしだし柱側を15ミリで彫ってもよかったけどあえて床板側を加工
ブログネタの為ですよ(笑)


柱型の角っこはかならず錐で貫通
割れ防止と共に鋸を走らせない為に

平行ガイドをつけた丸ノコを0深から降ろしながらカット

これを両面

当然綺麗に揃うし手鋸が入る分だけは貫通できる

パイプソーでヒキヒキと(笑)

表側は墨まで、裏側だけ大きめに丸ノコ走らせ落とす事もできる
でもこの後トリマー突くし、そもそも走った丸ノコ跡は割れを誘発するだけ
無垢なら避けるのが賢明かと
これだけ加工した物をもう一度作り直すなんて考えたくもないし(笑)

で、トリマーの出番

使うのは9ミリストレートビット
深さは10ミリに設定

これがかなり神経使う
ビットは暴れん坊なんで
必ず下べったり状態で

利兼さんで専用コロ付きビットを販売されているけどあれはどうかな?
持っている方、感想聞かせて

忘れちゃならないのが ここの面取り

せっかく綺麗についた溝を活かすも殺すもきっかけのここ次第(笑)

そして先に入れておく

床板136+雄実6ミリの142ミリは逃げられるように

こういうことね(笑)
実際にはもう+2ミリの144ミリは確保している
もちろんフロアタッカー打つ為のスペース

日立 N3804は8〜9ミリあれば打てる

そして戻って来いと

綺麗に納まりましたとさ
養生紙で見えないけどね(笑)

サラッと書くつもりだったのにコメントでハードル上げられてしまって(苦笑)
頑張って たくさん書いたよ
でももうみんな知ってたでしょ?(笑)