現代大工の悪足掻き日誌

田舎大工の作業日誌

合理化推進

さて、ボートが終われば枠付け
まずは袖壁を起こす
例えばここ

枠外寸法は1445ミリ
入隅となるボードを張った壁と柱までは1702.5ミリ
つまり257.5ミリの袖壁が必要になる
もちろん下地はギチギチ派
隙間はナッシングベイベーに
あえて隙間を作るやり方もあるらしいけど、ごめんなさい意味を見いだせないorz

それとD君やNS君は枠を納めつつ袖壁を作る派らしい
確かにそのタイプをたくさん見てきた
でもあれやっちゃこれやっちゃでかなり遅い
狭いところでの仕事になり強固に止めてあるとは言い難い
それに枠を傷付けるリスクは高まる
かなりの時間宙ぶらりんな訳だからね

とにかく下地は強固で真っ直ぐに限る
下地が真っ直ぐなら自ずと枠も真っ直ぐ
そこに迷いはなし!(笑)

そこで合理的に袖壁を作る方法をご紹介

しかし合理的な袖壁を作るにあたって実はマグサ入れから始まっている
ここをおろそかにはできない
1820間に105柱
つまり柱の内々寸法は1715
基本この1715でマグサは入れる
強引にでも
910間なら805で
ただ当然場所場所で誤差がある
もちろんそれを把握して入れる
柱元1714ならマグサも1714と
つまり上下同寸にしておく
寄せたり押したりと
ここ重要っす

結果として間が同寸ならば袖壁も同寸になるよね(笑)

間は必ずバカ棒で求めるべし

袖壁の間を決める間柱は全て同寸でカット

下から横の間柱を止めて野縁二本
その野縁に間柱を止めてまた野縁二本
この足し算方式で掘ったりはしない
野縁は間柱受けになるとともに場所によっては入隅下地となる
もちろん材料に余裕があるなら野縁ではなく間柱でどうぞ

幅狭い袖壁を起こしたはいいけど後から入隅下地を苦しそうに打ってるそこの君
同時進行でやろうね(笑)

ただ先ほど間を決める間柱は全て同寸と言ったけどね実は違う
中の二本はほんの僅かだけど短めにしている

いや短めになってもいいと思って切ってるくらい

実際にはこれくらい短い

そう!この隙間は完璧な通りを求めるための逃げ

これで間も通りもパーフェクト
たぶんね(笑)

必要な袖壁を全て作ってから枠付けをする
あれやっちゃこれやっちゃをしないのがスマート(笑)

枠を開封したらまずは木口テープ

ここで貼るならそう面倒臭くはないでしょ(笑)

もちろん今や標準施工のスカイセットで

所定の場所に仮納めしたらクサビで床へ

たぶんシールの圧着にも貢献しているかと(笑)

もちろん組む前の突き付けチェックは忘れずに

今やジャストカットで楽チン
でも突き付けが酷い時は潔く構おうぜ!
その気持ちは大切でしょ(笑)

縦枠を止める前に落とし込み敷居を入れる

この段階で全ての関係をチェック

設計上、敷居の床逃げは50ミリ幅
ほぼ50ミリにしたいのは分かるけど敷居は蓋式の為、かなり余裕がある
逃げられるところは逃げておくべし
自分は53ミリほどにしてそれぞれ枠の関係改善の余地を残している

ここは片引き戸で半壁を起こす

半壁は26ミリ下地と12.5ボードの38.5ミリ
それより弱いならまだしも強いとエライことに
現物で確認しつつ止めるのが一番

方立てを起こす

この時入口内々寸法のものを挟む
野縁でも胴縁でもなんでもいい

間を確かなものにすると共に養生に

何より方立てを止める時の矩定規

半壁スペースにボードを入れる

このボードはボード張りの時に準備しておきましょうね

方立てに寄せてビス3本ほどで止めておく
しかしこのビスはご用心

表側をプクッとさせてしまう事がある
後からどうしようもないので必ずチェックを
プクッとして可愛いのは嫁ちゃんだけ(笑)


これまた事前に用意してあった半壁下地のハシゴを

半壁下地ハシゴは縦横それぞれ1.5ミリほど小さい

ハシゴを四方に広げながらクサビで方立てに寄せる

間柱ピッチの455を維持しておくと後で楽かもね(笑)

枠側へ寄せるようにハシゴを止める

目違い出しちゃならない柱ツラともジャスト

ちょっとでも出てちゃダメだよ

ボードビスは方立てとその裏の宙ぶらりんの下地を握りながら打ち、真っ直ぐなボード木端に合わせる

心配なここはボンド併用で

ボードを止めてから方立てへ止める
方立てを真っ直ぐにするのではなく、あくまでも方立てチリ合わせで

方立て裏の野縁はある中では素性の良い物を選んでいるつもり
でも所詮杉の野縁、後からどうこうなるかもしれない(苦笑)
そこで戸側に反らない勝手に入れている

なのでチリ合わせじゃないとね
そのチリ合わせもチビサシじゃなく木端のほうが早くて正確
そしてその次の野縁は反対側の反り勝手にしてわざと喧嘩腰に(笑)

というわけでもっと書こうと思ったけど萎えた〜
なのでこの辺でorz
さすがに読む方も萎えたでしょ?(笑)
クローゼットバージョンとかドアバージョンとかはまたの機会に


後光がまぶしい(笑)