現代大工の悪足掻き日誌

田舎大工の作業日誌

一つ先へ pqa

さて、まずは先日のpqの答えから
それはレッカーのオペであって鳶でもある
つまりは朝一、レッカーをセットして干渉する足場を自らちょいちょいと
そして建前スタートと同時に足場のネット張り
大工が躊躇うなか最上段に登ってちょいちょいと

更に二階床が出来る頃には足場の控えを躯体へちょいちょいと
建前終盤になれば、足場の残掛けの手配
当然鳶なんでボルト組みなど高所作業も心配ない
大工より軽快に小屋組歩いてるし(笑)

仮に先行足場に問題があったとしても簡単に直してくれるはず
とにかく合理的なダブルワーク
そりゃ一度頼んだらやめられないよね(笑)

話は変わって
さて、2日間の建前のダメージの中なんとか起床
家を出る直前にJ君から電話
「今日やります?」
っていうか、こっちは現場まで15分 そっちは40分くらいでしょ
この時間に電話なら休む気満々でしょ
それはいいけど、こっちは支度もしてるし今更休む気にならないので現場入り

ここに来てタジマやシンワなど大手も丸ノコ平行定規の薄さを売りにしてきた
まぁパクリなんだけどね
時代はやっとあの人に追いついてきた(笑)

その本家であるステン羽根
すこし前に幅決めワンタッチアタッチメント、略してワリピタ君を発明
以来、作業効率がアップ
もちろん精度も向上
少しは全国のステン羽根兄弟の為になったかと

そういえば今は9ミリ用が一番売れているとか
その試作一号機は自分が持ってるのよね(笑)

それをもう少しブラッシュアップすべく一から作ってみた
また完全にボード専用として

用意するものはこちら

・9ミリステン羽根0930先っちょ出し仕様
・当て木に使う樹脂板
・M3ボルトとそれ用の下穴錐とタップ錐
・両面テープ

樹脂板は8ミリ厚

まずはこの治具専用丸ノコとチップソーのコンビを用意
左からステン羽根を一番奥までさして樹脂板を挽き割り

ここで全てが決まる要所

続いて当て木に下穴からタップ切ってボルトイン

当て木とステン羽根の間には両面テープ
最初の画像のテープは厚かったので薄いやつに変更
両面テープで当て木の遊びをなくす狙い

はい!これでボード専用ステン羽根の完成

白なら汚れが目立たないし、何よりカッコいいよね?(笑)

どうせならステン羽根は500ミリすればと思った
でもそれはすでに持っているし、何より挽き割り作業の8割以上は300未満で事足りる
毎回必要以上の腕を丸ノコには刺し出しするのも手間っ食い

そしてワンタッチアタッチメントことワリピタ君の作成

よく切る寸法を各種ご用意(笑)

前回とは違うのはここからの話
今回はワリピタ無しステン羽根で切った当て木
つまりベース左端からチップソーまでの幅と同じってこと
という訳はワリピタの寸法がそのままカットして残る部分になる
つまりはこういうこと

130ワリピタなら落とし残りも130ミリと同寸に

それならと木っ端30を挟めば当然こうなる

つまり専用のワリピタ君を用意しなくても、切りたい寸法の木っ端を挟めばいいだけ

更に以前利兼さんからオマケで頂いたメジャーを腕に貼る

これで目安じゃなく正確な切り落とし寸法として読める

もちろんこの定規専用の丸ノコとチップソーのコンビに限られる寸法
でもだからこそ絶大な威力を発揮する訳で

また一本先に進んだなステン羽根