現代大工の悪足掻き日誌

田舎大工の作業日誌

逃げてなんぼ pq

さて、階段下はこんな事に

いわゆる小上がりでして
しかも下は引き出し収納
壁は例の杉の羽目板張りとかなりの手間喰い(苦笑)
猛暑日にやる仕事じゃないよね

いかなる仕事でも「逃げ」が必要
逆に言えば逃げなきゃ納まらないって事

まずは真ん中の化粧柱から

既出だけど最近良く売れているらしいからおさらいを
誠に優秀な道具だけど独立柱の場合、本体のベースだけでは寸足らず

このままだと安定した深さで一律に突くのは難しい
何よりベースが柱から離れた瞬間が危ない
そこで各厚揃えた当て板を

こうするとこで安定して突ける
もちろん当て板の厚さで深さ調整を
今回5ミリ深さで、行って来い側は10ミリで
すればコの字の行って来いも楽勝

そしてもう一つ逃げないと納まらない所

後からの掃出しサッシへの差し込み
手前側の框へも床板を差すのでどうしても張り終いになる
さすがの入隅カッターもサッシは無理でしょう(笑)
つまり行って来いは出来ない、当たり前だけどね

ここでプチクイズ!

画像のように後からの掃出しサッシへの差し込み
綺麗に納まっております(笑)
さて、どのようにして逃げどう納めたでしょうか?

以下の条件をヒントに
・最後の床板はサッシ突き付けより3ミリ短くカット、当然枠ビスもこの床板へ
・手前床板の雄実と最後の床板の雌実のどちらも飛ばしてはいない、つまり実はそのまま

そうそう床板の質に関してはノータッチプリーズ(苦笑)

追記
・手前床板の雌実へは細ビスにて打ち付けも完了