現代大工の悪足掻き日誌

田舎大工の作業日誌

白く塗りつぶせ!

さて、ベランダ防水下地

立ち上がりと床にケイカル12ミリを張りFRP防水
自分に施工の決定権がある場合、耐水ベニヤにしろ木質系には絶対FRPを塗らせないのを信条としている
理由は言わずもがな
結果こんな感じで

窓台に返しをつけておくとチョー安心

もちろんドブも真っ白
っていうか画像はミスティークばりに真っ青だけど(笑)
外周部はぐるっと45度面木が走るので少し楽をさせてもらった(苦笑)

勾配は既設下地も継承してので、きつめ
新規に作ったドブ勾配は1/100に
施工は問題なくいったが、一つ問題が
集じん丸のこセットを持ってきたつもりだったが、入っているはずの小形集じん機R30Y3がない!
そういえば先日、お掃除したんだっけ
自宅に取りに行くと往復1時間以上
隠居親父に持って来い!と行ってもどの道具か分からないだろうし
仕方がないのでこんな事を

二昔前の外壁屋さんはこんな感じだったよね?(笑)
たまに吸い忘れもあったけど、十分に使えた
二階はこのまま行こうかな

この集じん環境を見て思い出した職人さんがいる
おそらくこれまで出会ったサイディング屋さんの中で一番丁寧なUさん
うちの親父と一緒の歳だったから出会った頃は既にかなりのベテランさん
大工が入れた胴縁が悪くても黙って入れ替え
出隅役物やボーダーも現場に合わせて自作
釘打ちは必ず下穴開けて一旦ビス止め確認してから
とにかく直請け大工のご指名でいつも忙しい方だった

そんなUさんが体調を壊して辞められたと
会わなくなって数年後、ある現場で仕事をしているとそのUさんご夫婦が目の前の道路をお散歩
目が合って「あっUさん!お久ぶりです!」と
聞くと直ぐ近所に住んで居られると
数年前に脳梗塞で倒れリハビリで毎朝散歩しているとの事
かつてのように足場をひょいひょい走っていた姿とは程遠かったけど、会話は問題なく安心した
久々に会ったので、親方や自分の近況、かつての現場話をした

その夕方、現場に奥さんが菓子折りを持ってきてくれた
貴方が主人の仕事をすごく褒めてくれてあの後泣いて喜んでいたと
倒れてから一番楽しそうに昔の仕事話を
お礼にお酒をと言ったらhさんは甘党だから甘いもんせよ!と

甘党なんて事も覚えていてくれて、こちらこそ嬉しい話
それに正直な感想言っただけでお礼を言われるなんて恐縮過ぎますorz
あれから更に5年以上経ってしまった
Uさんまだ元気かな?


今日の一曲
永ちゃんじゃなくてゴメンねーゴメンねー(笑)

カッケー!