現代大工の悪足掻き日誌

田舎大工の作業日誌

袖壁を

さて、今回はオール4寸のメーターモジュール
柱の内々寸法は880ミリ
しかしドア枠の外幅は754ミリ
そこそこの袖壁がつく
もったいない気がするが、その袖壁にスイッチを持ってくるのが、ここの元請けさんの納まり

こんなところ
ただ、入隅側はボードにケーシンをピタ入れ
そこで入隅側は先にボードを張り、その上にケーシングの返し厚分の合板を打つ

ケーシングの返しは11ミリ
12ミリでもいいと了承してもらったのでベースパネルで
幅は壁厚に合わせる事で、ケーシングが綺麗にそして確実に納まる

たまに入隅のケーシングを裏なしで墨に合わて入れるだけの方がいる
プレフィニッシュボンドがしっかりと効けばいいが、巾木で押したりクロス屋さんのヘラも不安要素
実際に施工後にケーシングが奥に入った悪い例を見た

反対側の柱は床から500、1000、1500のところを1寸幅で彫る

でも墨は9ミリ幅
???

こーゆー事でして(笑)

間柱を立てて通りを白糸で見る

白糸は画像なし時代に既出したが、必要な長さの糸をカルコtoカルコで結んだもの
今回なら2m
そして糸は釣り用のPEライン

趣味が釣りの方なら捨てるくらい持っているかと(笑)
以前6尺、2m、9尺と作った

こういった作業中、どうしても衝撃が出る
糸巻きだとその衝撃で落ちる
最悪、床を傷付けてしまう
何より2mの通りをみるのにあんなに長い糸はいらない
カルコtoカルコなら外れにくし落ちてもダメージは小さい

PEラインはほとんど伸縮しないので、慣れないと扱い辛い
カットするにも専用のハサミが必要
しかし細くてもかなりの強度がある
感度も最高!(笑)

普通の白糸とはこんなにも違う
極細のPEラインはおそらくエギング用の0.6号
上吊り建具のマグサ入れなど精度の高い作業に適している


入れ込む間柱寸法を糸から読む
老眼の方、おそらく糸が見えなくてごめんなさい(笑)

一発入れのジャストカットがベスト
しかし微妙な時もある
入れたり出したり、またカットしたりは手間
そこで基本弱めにカットし、合わなければ後からパッキンの足し算が早い
うねりもパッキンで修正できる

枠外寸法のバカ棒をバリにし止めていく
今回、この袖壁だらけ
クローゼットは左右共に袖壁
いつもより進まないはず(笑)

ここでプチクイズ!
柱をわざわざ彫った目的はたくさんある
もちろん分かってますよね?
あそこを彫った目的やその効果とは?