現代大工の悪足掻き日誌

田舎大工の作業日誌

ここが生きる道

さて、古屋でのリフォームでの難所

既存敷居へのフロア突き付け
ここだけで3間もある
ちなみに、ガラスを割ったのは自分じゃありませ〜ん(笑)

そこでリーサルウェポン!

ご存知、利兼謹製「入隅カッター」

こっちにも2間ある

まずは多羽根ディスクで目違いや合板のハネを念入りに構う
これを怠ると入隅カッターが跳ねる
跳ねはそのまま敷居の損傷に

今回、既存敷居は捨て張りから16ミリほど
新たに張るフロアは12ミリ
溝は上端から刃幅でもある6ミリ幅

深さは敷居の欠けやトビを警戒しての4.5ミリに

溝突きはこれにて完了

本来は現物フロアで合わせをするべき
しかし、床張りは自分が現場から去る来週以降に
肝心のフロアが入っていないので、現物より若干薄いであろうラーチ合板のキレで

木端を45度傾斜でカット
差し込むと溝深4.5ミリまんま入る

これなら溝突きは1回で済む
更なる省力化に大きく貢献
この技を教えてくれたのは、tetsu9thさんブログの師匠さんネタから
あらためてありがとうございましたorz

4.5ミリも入るなら仕事は早い
計算上、溝を深くすればMAX6ミリまで入る勘定

でも、45度傾斜での丸ノコカットもそこそこ大変
30度にするとかなり楽になる
そこで30度で試してみる

フロア天端の留め先より溝下端が先に当たるが、4ミリは入る

一見良さそうだが、微調整するには鉋掛け量が増えて手間が掛かる
45度だと留め先を鉋で構うだけ
今回の場合、40度くらいがベストかも


敷居が面内より更に下がっている場合は、柱への溝を敷居ラインと同じ深さにしておくと後が楽く
後は先輩大工さんにお任せ!