現代大工の悪足掻き日誌

田舎大工の作業日誌

現場で厚くなれ!

さて、変換ミス?ではない(笑)
今回、大壁の二階サッシはこんな感じ

クロス巻き込み枠と言うらしい
実はこのサッシ、前回の物件で初めて扱った
なので、不十分な対策で最後までアタフタした

二回目の今回は対策済み
柱に12.5ボードを張り、そちら側に寄せてサッシ取り付け
3.5寸柱の場合、もう片方もボードで納まる寸法の1690だが、今回はオール4寸
いわゆる入隅サイズの1640になり、反対側は下地が必要

その下地はボード12.5ミリが入らないと困るので、13ミリ勘定で入れてある
しかしあくまでも人間が作る物、実際には多少の誤差が出る
今回はボードに塗り壁なので、多少の隙間はクロスより許させる
しかし入れ込むボードは、取り付けビスのパッキンの役割も担っている
やはりジャストインが求められる

そこで、狭ければボード裏を削る
では、広ければ?

バンドパッキン?
いやいやさすがに面倒臭さ過ぎ(笑)

そこで元請け支給品で余った防水テープを使う

ペタっと張って厚くする
足りないなら二重三重に

貼り方次第でテーパーにもスライスにも対応できる
これで気持ち良くジャストイン!

応用として、玄関框や上り框のフロア突き付けで段差が大きい時にも使える
後からの被せ敷居でそれぞれのフロア高が微妙な時も
12.5ボードと12合板の目違いも構える
階段笠木の平留の目違いも下で払える
要は材を微妙に厚くするのにも目違いを払うのにも使える

またキッチン前の羽出しカウンターの水平出しや少し煽り気味など、これも貼り方一つで自由自在
作業中はお客様には見せなくないが、仕上げ精度は上がるはず
外回りは終わったが、完成まで手離せない影の存在