さて、フィニッシュしか持っていなかった頃、ある大工からピンを使ったらフィニッシュなんて使う気にならないと
その時はピンとこなかったが、ピンを使い出してなるほどと(笑)
仕上げの良さは間違いなくピン!
しかし保持力を考えるとフィニッシュに分がある
仕上げの良さは譲れないので、なんとかピンでも高い保持力を与えられないかと
数打てばフィニッシュと変わり映えしなくなる
そんな思いを込めて、普段からピンは真っ直ぐ、つまり材に対して矩には打たない
およそ10〜20度ほど傾けて打っている
これだけで保持力というか材の浮き上がりをある程度抑えられる
あまり傾けると頭が浮いてしまうので、要注意
しかし、それでもまだ保持力が足りない場面がある
例えば壁の通りが極端に悪かった場合、また両入隅で長めに納めた場合
どうしても押さえきれず、浮いてくる
そんな時は、仕上げの良さには多少リスクを背負うが「一点ハの字打ち」を
角度はあくまでもイメージだが、ピン同士が干渉してハネる事はまずない
うまくいった場合、一本打った時と変わらない仕上げに
しかし、たまに塗膜が取れ地金色になる時もある
ちなみに悪い例を
受け取り方には差があると思うが、ローリスクハイリターンかと
バールで剥がしてみると、その高い保持力が理解出来る
もちろん数ミリ離してのハの字打ちも同じ効果がある
実は、荒技でこの「一点ハの字打ち」はボード裏に下地が無い箇所にも使える
もちろん貫通させない事が絶対条
しかし、あくまでも個人的見解、荒技の為、性能を保証するものではありませんので、悪しからず(笑)
そうそう今回の巾木は
2段スライド式
その為、こんな面倒な事に(笑)
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二本合わせて仮入れ
下を床に付けて止めて
上を墨に合わせて止める
どうしてもゴム付きは受け入れなれなくて(笑)