現代大工の悪足掻き日誌

田舎大工の作業日誌

床を張る 準備編

さて、二階の床は上框絡みを残してすでに張り終わっているが、床の話を
床張りの準備や手順は意外と個人差がある気がする
とにかく直ぐに張りたい派
まずは念入り準備派
あなたは何派?(笑)

今回二階には8畳、6畳、6畳、6畳、納戸3畳、ローカ&ホール、トイレとあるが、6畳一間と別床になるトイレに道具や建材を押し込み、他はすべてナッシングにする
長尺物は窓、入り口枠マグサに載せる

掃除をしながら合板目違い&ハネ、釘〆、ボンド削など下ごしらえを完璧にする
特に掃除機は念入りに
釘頭もコイルネイルから飛んだワイヤー片も確実に取る
また、窓や筋交い絡みも綺麗にしておく
リベロの裏も忘れずに(笑)

床張りを始めてからバタバタするのが大嫌い
それでも何処からか粉塵が降ってくる

建具レール下はキチッと通りを求めておく
今回、電気かんなの必要がなく多羽根ディスクで少々

掃除が終われば、フロアの割付け
今回使うのは1×6
まずは親墨を出す
建物の真ん中辺りに東西、南北と通り墨二本出す
これが親墨
プレカットでも、各部屋単位で墨を出すとどうしても不都合がでる
特に張り方向が変わる箇所で矩に切っても合わなくなる
あくまで親墨からフロア割りを出していく事で全体のバランス取りができる
今回、基本芯張りとした
剛床仕様なので、どうしで3尺千鳥張りになる
でも個人的には1×6の3尺千鳥が一番安っぽく感じる
できれば2尺千鳥が好み
とにかく墨はすべて出し納まりを把握する事が大切

天井と同じように、一枚目の実墨に胴縁を打ち、フロアをこれに当てる事により通り出しを楽にする
これはあくまでも1×6だから
ユニでこれをやるとエライ目に合う可能性が
ユニは実幅が常に同寸とは限らない

作業室とする6畳一間にはいわゆる洗車台とよばれる脚立を2つ置き、合板とボードそして3×6スタイロを載せ作業台とする
ちなみに張り始め当初はスライドを使わない
この部屋の出入り口とフロアを張る部屋の出入り口には人工芝のジョイントマットを置き、靴のチリ落としとする
また、間仕切り壁にはボードを立て掛け防塵壁に

これでやっと床が張れる