現代大工の悪足掻き日誌

田舎大工の作業日誌

間を決める

サッシ打ち合わせが終わり、今日から窓台とマグサ入れ。
間柱は1寸厚と面材ジョイントになる3尺ピッチは1.5寸厚。
1.5寸厚物は筋交いを兼ねて搬入。
窓台とマグサにはその1.5寸厚を使いたい所だが、数から1寸厚に。
これまで窓台、マグサにも間柱欠きをしてきたが、今回は訳あって省略。
でもボード直張りなら間柱欠きの効果はより高いはず。

以前も書いたが、大工によってマグサはの先入れタイプと後入れタイプとあると思う。
自分は親方譲りの後入れタイプ。
間柱を立てたり、ぶら下げたりしてから切り墨を打ち現場でカット。
この後入れで一番厄介なのが、間柱の位置出し。
墨を打つ時もカットする時も間柱が落ち着いていないと精度は下がる。
これまで胴縁を流したり、野縁に小穴カッタで間柱欠きをしたヤツで止めたりしてきたが、今回は別のやり方を。

6尺間の場合。
40×30野縁6尺を2本用意。
それを抱き合わせ40×60にしビスで一つにする。
柱→間柱→間柱→間柱→柱の位置を墨する。
丸のこでその柱と間柱箇所を野縁一本分だけ切り取る。
つまり小穴突きの代わりに柱と間柱欠きを作る。
でもそのままだと納めにくいので、矩に切り取ってから5度傾斜くらいで入口を広くし奥で効かせる。
柱→柱の間を若干キツめにする事で、ビス止めしなくてもカチッと決まる。
でも落下防止に一本だけビスを揉む。

これで間柱は正確な位置で納まり暴れないので、墨もカットも楽々。
この定規は筋交い入れにすごく有効だったし、両面ボード直張りの時も使えそう。
今回は施工の効率化も追求しているので、一服時間も何かしら考えている。

盆休みは無しにしようと思っていたが明日は諸用ができ、現場を空ける。
15日くらい休まないとお隣さんに悪い気がしていたので、少し安堵。