現代大工の悪足掻き日誌

田舎大工の作業日誌

新建材建具、収納ユニット施工

さて今日は新建材建具と収納ユニット取り付け。
でも、自分の現場じゃない。
ほいならどこ?って親方新築現場。
3月頭に上棟、この8月に入居予定の御宅。

これまで親方物件の多くは自加工造作。
建具枠だけでなく窓枠から巾木廻縁も全て。
親方自身そこにはかなりこだわってきたと思うし、見習いたい部分。
やはり無垢の質感は違うし、仕上がりに個性も出せる。
何より耐久性に差が出るはず。
そしてこちらの都合寸法で納められるのは最大の利点。

しかし今回、いろんな事情から新建材建具。
慣れない新建材建具で何度か痛めに合った経緯からダンボールに入ったヤツが大嫌いな親方。
説明書を読まないのもこだわりらしく、これまで新建材納まりはほぼノータッチだった。
親方自身はもちろんの事、同じ世代である馴染みのベテラン大工さん達でも不安があったらしくこちらに話が来た。
今回の建具納まり自体は、手稼ぎさせてもらっていた時期に自分が出していた。
タイミングこそ良くないが、建具取り付けは自体は自分的にも望むところ。
でも、新建材が得意と思われるのもねぇ…。
とりあえず、親方達より得意と言う事で(笑)

建具&収納ユニット取り付け→養生引き上げの流れの為、まずは二階から手を付ける。
その二階は収納ユニット6尺幅2箇所、9尺幅2箇所。
クローゼット3連シンクロ戸が2箇所、上吊り一本引き戸4箇所、下レール一本引き戸1箇所、3尺観音開き収納戸1箇所となかなか大きな御宅。
ちなみに建材メーカーは○ナ。

施工に特別語る内容はないが、上吊りは絶対水平厳守と壁の不陸は解消すべきかと(笑)
収納ユニットが付くとどうしても不陸が目立つ。
それと金物のほとんどがプラ化しているのは???
Lアングルではプラが伸びて、ビスでパネルを呼び込めない。
ハンガーパイプ受けもプラ。
剛性も耐久性も不安になる。
コスト対策も大概にしないと。

学んだ事もある。
所詮、新建材と馬鹿にしてしまうが今の現場の○ダより確実に○ナの方が良いと思った。
聞くところによると、値段的には競合グレードらしいがシートの質感も木目調柄も○ナが上かと。
特に上吊りタイプも下レールタイプも一本引き戸の最後の呼び込み動作には関心させられた。
後輩曰く○ナは半歩先進んでるらしい。

手間請け=新建材はほぼお決まり。
無垢ならラッキー。
ラッキーと思わない方もいるかも(笑)
避けられないなら、納まりだけでなくメーカーの差も把握すべきかも。
次も○ダらしいが他の可能性を打診してみようかと。
まずはその前に勉強しないと。

とりあえず二階の収納ユニットと建具取り付けは終わった。
明日は自分が全くノー施工の一階。
無事に納まると思うけど…。