現代大工の悪足掻き日誌

田舎大工の作業日誌

信頼できない

さて今日から一階は天井張り、二階は床張りスタート!
どちちらをネタにしようかと迷ったが、今日は床張りを。

二階は剛床仕様。
間仕切り壁は柱欠きのみで間柱欠きしていない。
この場合、間柱を立てるのにいろんなやり方があると思う。
・柱→柱で間柱欠きした間柱を横に流すやり方。
・それぞれの間柱に独立した受け材を付けるやり方。

今回は上記二つの合わせ技かな?
柱から次の間柱までに受け材として間柱キレを入れる。
そして間柱を立てる。
立てた間柱から次の間柱まで受け材を入れる、そして間柱を立てる。
この追っかけの連続で最終的には柱→柱に間柱が横に流れている状態。
あくまでも端材を使うので、一本で流すより材を使わないのが利点。

しかしこれをやるとある問題が出る。
いや、問題と思っていないのが今の建築業界の常識かもしれない。

その勝手に思っている問題とは、フロアを柱内まで張れない事。
フロアは柱面外でのカットになり、板場梁には乗らない。
つまりはフロア端は構造用合板に乗っているだけになる。

確かに28ミリ合板なら下がる事はないし、それが原因での床鳴りもそう簡単には起きない。
だが20年後、30年後を考えたらどうだろうか?
28ミリ合板は今と同じ強度を保っているのか?
手間請け大工が考える事ではないのは重々承知だが、気になる以上対応策を講じる。

間柱の受け材は3.5寸ではなく2.5寸に。
間柱下端は5分×5分ずつシャクって2.5寸に。
結果としてフロアを柱面内に5分入り込ませ板場に乗せる。
さすがに柱まではシャクらないが、たとえ5分でも乗っている事は安心感に繋がる。
そしてその5分に脳天打ち出来る。

自分の手間請け現場は3回目となる後輩も理解してくれており、黙っていても上記作業を。
手間だけを考えたら
合板をまるまる信頼できるのなら
必要のない作業。
自己満足かもしれない。
それでも自分が担当大工になった痕跡を良い形で残したい。

二階は1×6を16坪弱。
手の早い後輩なら2日も掛からないと思う。