現代大工の悪足掻き日誌

田舎大工の作業日誌

掘るか?掘らざるべきか?

朝から瓦屋さんがルーフィングを敷きに来てくれて一安心。

今日は筋交いに絡む間柱入れとサッシ下地を。
サッシ下地は
窓台及びまぐさの柱掘り→
間柱を立てる及びぶら下げる→
切り墨を打つ→
現状にて間柱をカット→
窓台及びまぐさを入れるの順。

現状に立っていたり、ぶら下がっている間柱を切るのに充電丸のこが最適。
もちろん一発切りが基本。
その充電丸のこは建前作業中に落下し瀕死状態。
修理見積りを依頼してあるが、どうなる事やら。
無い物の事を焦がれても仕方がないので、100v丸のこで作業。
とにかく電線の存在に苛立つ。

普段、窓台とまぐさは1寸2分厚ものを使い小穴カッタにて2分深の間柱欠きをする。
これは間柱が経年で反ってきたり、捻じれてきたりする事への対応。
こちらで30年程前の手刻み物件で良く見られる1寸角ホゾでの間柱止めでは、多くの間柱はアバレている。
たとえ大壁でも、時にそのアバレは仕上げに影響する。
柱への堀り同様。
ゲンゾウは楽だが、その分リスクを背負っているはず。
今回は胴縁を流すが、直張りなら尚更。

今回、窓台とまぐさは間柱と同材の1寸厚の桧を使う。
昨日触れたように素性と目は素晴らしいが、間柱欠きするにはちと薄い。
構造用合板を張る事を言い訳に間柱欠きを省略するか迷った。

でも持ち込んだ小穴カッタ君が寂しそう。
1分5厘、4ミリ程掘ることに。
普段は内部建具のまぐさも含めて、家一軒分を一気に掘ってしまうが、貴重な晴れ間の有効活用を考えまずはサッシ下地のみ。
昨日搬入した3×10板を横に立掛け、切削屑の飛散防止に。

正直、かなり面倒臭い作業。
でも36坪程の家一軒分でも1時間ちょっとあれば終わる。
自己満足的な部分は完全には否定できないが、効果は必ずあるはず。
もちろんそれがわかるのはずっと先の話。
何とか一日で二階のサッシ下地を全てを入れ終わった。

晴れはまだ続くらしく、梅雨入りした事を忘れそう。
でも、ここまで濡れなかった幸運を是非活かしたい。
どのタイミングでベランダに手を付けるか、迷う。

明日はベランダか?一階か?
朝、起きてから決めよう(笑)


ここで本文に関係ないプチクイズ!

一日の作業が終わってもまだ片付けがある。
現状はまだ、スケルトン状態。
それなりの片付けは必要でそれなりに頑張っている。

でもある物だけ片付けないで目立つ形で現場に置いてある。
さてそのある物とはなんでしょうか?

ヒント
目立たせることが目的ではない。
訳あって置いてあるが、それがたまたま目立つだけ。
翌日も晴れと分かっていてこそ。

たいした答えではないのでお気楽に(笑)