現代大工の悪足掻き日誌

田舎大工の作業日誌

建前準備と…

朝のどんより天気から一気に気持ちよく晴れた一日。
暑くて少しバテ気味に。

朝一は安さを追求してかき集めた金物を現場に運ぶ。
現場にはベランダストッカーを置き、その中に。

昨日の雨で、基礎に水がかなり溜まっている。
なぜだか水抜き穴がない。

すでにお客様のお婆さん(推定80歳)がせっせっと水をかい出してくれていた。
挨拶&お礼を言い、慌てて元請けさんから頂いたポンプをセット。
しかし、か弱いモーター音で全く吸う気配がない。
バケツに貯めた水で試すが、無理。
とりあえずステンレス掃除機を持ってくると伝え、急いで親方現場へ。

親方から脚立、足場板、ハサミの腕木、鋼製仮筋、そして10尺トラックを借り現場へ舞い戻る。
おっと、その前に梵天を作ったっけ。
7尺で1.8寸角の桧を自動に通す。
今回の御宅は和室はあるが大壁。
おそらく廻し縁と畳寄せ程度しかぬ仕上げかんなを使う事はない。
せめてもと、梵天は手かんなで仕上げる。

ちなみに親方には道具のリース代を支払っている。
払った方が気兼ねなく借りられる。

現場に戻ると、基礎の水は跡形もなく綺麗に。
農家に嫁いだ方は働き者。
深々頭を下げお礼を。
本当に助かりました。
ホゾ穴の水は錐を揉み抜く。

屋根は5寸勾配の切妻。
屋根組は化粧ではない、つまり隠れる。
垂木は一本物。
頭を返し5寸勾配で刈り、バカ棒で棟、母屋、桁の全てを下穴開け。
破風板も一枚物で同じ様に頭を刈り、取り付け位置を記する。
鼻隠しは尺間垂木に合わせて13か12尺で切る。

でもジョイントは矩でもなく、勾配でもなく、留めに切る。
留めにする事で、次をそこに差し込む様にできる為一人でも楽に施工できる。
軒天下地は梯子に組むので、強度に問題はない。
留め継ぎは破風板やヨドを継ぐ時にも応用できる。
まさにスライド様々。

5時のサイレンとほぼ同時に作業が終わる。
お婆さんの手を借りないよう、綺麗に片付けて現場を後にする。

本家さんへ報告
27日、某金物屋にてワカイのXポイントビス120の在庫がなく発注。
本日2時ごろ在庫確認&証明書の発行をお願いしました。

まずはメーカー在庫がないらしく入荷していないと。
なら130を買うから取り置きをお願い。

ワカイからの証明書は、ワカイ側の分かる担当者が旅行かなんかでいなく本日は対応出来ないと。
それでもビスは必要なので店へ。

電話対応した店員と話ましたが、説明したはずの証明書がなんの証明書かも理解できていない。
また、話からワカイの対応者も担当違いの為か、全く分かっていないらしい。
分かっていない店員が、あの担当者は分かっていないと(笑)

店員については、理解しています。
でもワカイの内情はわかりませんが、結果として証明書一つファクス出来ないのは理解出来ません。
もちろん後日、直接ファクスして欲しいと伝えましたがどうなることやら。

分かっていない店員と、その店員に分かっていないと言われるメーカー側の人間とのやり取りなので当然の結果かもしれませんが、前回は説明の連続でなんとか店で証明書を受け取っただけに、やっきりです。
報告というか、愚痴になってしまいましたorz