現代大工の悪足掻き日誌

田舎大工の作業日誌

耐震金物

新築での耐震金物は正直、面倒臭い。
それも人の現場、他人がそこそこやった後の手直しとなるの更に面倒臭い。

金物取り付けに厳しい設計士さんから20KNの頭はホールダウンではなくビス金物でと。
それ知ってます!と本家ブログで学んだ成果を出そうと足りない金物山盛りを買いに金物屋さんへ。
しかし20KNのビス金物はない。
これは想定内、本題はこれから。
取り寄せて欲しいと頼むが50個の箱買いならと。
でも欲しいのは4つだけ。

ホールダウンを入れる手間と金物代を考えると、ビス金物は有効な手段。
柱の損傷も抑えられる。
その利点を他のお客様に提案すれば、50個なんて直ぐにハケるのではと話す。
しかし現場を知らない金物屋さんにトータルで金物を考えることは無理。
あっさりと引き下がる。

本家さんから10+10KNでも合法と教えてもらい早速、設計士さんに提案するが却下。
でもこれは仕方がない。
耐震金物の責任を負うのは設計士。
議論の余地なく受け入れる。

金物検査までには少し日がある。
20KNのビス金物を他で探すことに。

今回は背割れの柱、金物ビスはその背割れを避けなければならない。
筋交い金物のリベロも同様。
無造作に背割れに刺さっているビスを外し耐震金物を付け直していく。

ビス穴だらけの檜柱が不憫に思う。
検査に受かる為の作業でもあるが、もともとは耐震の為。
役に立っているのかいないのか分からなくなってきた。

今日の現場談議
「近所の金物屋

皆さんの近所の金物屋さんはどんなお店ですか?
頼りになりますか?
打てば響きますか?