現代大工の悪足掻き日誌

田舎大工の作業日誌

枕棚

今日は昨日の続きで入口枠を入れている。
午後三時からリフォームの打ち合わせがあり早い帰宅。

では昨日の話。
二階には3部屋あり、それぞれの部屋にはウォークインクローゼットがある。
一つは6×9尺の3帖。
残り二つは6×6尺の2帖。
その2帖の上にはロフトがある為、天井高2030しかない。
ちなみにこのロフトは6×9尺の3帖で別に一段上がった所に9尺幅の押入れもある。
スペース効率とロフトの常用使いを現実とする為の作り。
化粧の3寸勾配天井で見晴らしも良い。

3帖の天井高は昨日の部屋と同じで、床から6尺で枕棚を作る。
2帖は床から5尺。
下はフリーとし、住んでからお客様が必要に応じて家具や収納ボックスを配置する予定。
どの部屋も6尺壁の一面は杉板。
入口の片引き枠はまだ付いていない。

既製品の枕棚ならポンと付く、でもやはり杉で施工。
使用材は間柱と野縁、そして残りの床板。
奥行は床板138ミリの3枚分で仕上がり430ミリ程度。

壁の杉板施工で釘の脳天打ちしたので今更感満載だが、ビス釘は見せたく無い。
前框、後框は同寸で90×27ミリ。
壁際根太は下端面内の87×27ミリ。
つまり四方に枠をぐるっと廻す。
後框と壁際根太には床板厚分シャクってある。
それは雑巾ズリを付けない為。

根太は27×38ミリで1.5尺間。
9尺のど真ん中の根太は框と下端面内の73×27ミリ。
この根太にはお客様が用意した鋳鉄製のエルアングル付けて荷を持たす。

前後の框は床板厚分下がった所から9ミリ根太堀り。
壁際根太とど真ん中根太も同様に掘る。
後框は丸ノコとトリマで荒堀り、前框は9ミリドリルで荒掘りし鑿で仕上げる
トリマにも小形集塵機をつなげたいが、専用アダプタは無いらしい。
ホース片手に作業した。
もちろん無いよりマシな程度。

後框はその根太堀りから柱や間柱、入隅下地へ二本ビス止め。
壁際根太裏には21(7分)×15ミリ溝を掘ってあり、先に壁に21×15ミリの受材をビス止めしそこにはめ込む。
もちろんビスを見せないように荷を持たせる為。

壁際根太とど真ん中根太は根太サイズにホゾを作りそこに前框を差す。
あとは根太を差していき、必要な所は4カットビスで斜め打。
表に出ない角度と長さには要注意。
出る可能性がある所に自分の左手をピタッと当て痛みセンサーとする。

前框には床板厚分シャクりではなく、代わりに床板のオス実に合わせてメス実溝を掘ってある。
そこに床板のオス実を差し、メス実にフィニッシュ二本打ち。
ラストはほぼ見えなくなる所の為、手を抜いて定規で同寸カット。
手抜きついでに見え見え脳天フィニッシュ打ち。

ちなみに框と床板の関係は玄関とは逆で1ミリあるかないか程度、框負けにしてある。
理由は荷物をズルから。
框勝ちなら損傷するのは間違い無し。

6尺はこれで完成。
9尺はエルアングルを仮付け。

ここで問題発生!
この鋳鉄製エルアングルの矩が悪い悪い。
前框が多少むくれる位ならまだしも、逆に深々とお辞儀する始末。

さてどうしましょう???

エルアングルは鋳鉄製で40×360×400ミリあり、かなり頑丈で強度に問題ない。
でも細かい装飾が施されていて、角度修正は出来ない。
やはりど真ん中根太の下端を斜めに削るしかないかな?


今日の現場談義
昨日の続きでボードの話。
皆さんのボードカット環境は?
集じんホースの向きは?
自分は天井から電気配線を垂らしてホースを吊ってボードの向こう側に集じん機を置いている。
右側にはボードカンナ受けシートを広げてある。
左側には高さ600で棚三段のプラ製キッチンストッカーを置いてある。
最上段に丸ノコとサシガネ。
中段にボードカンナやヤスリや丸ノコガイド。
下段にホールソーや自在錐、卓上用ホウキちりとりを。
足元にはチリ落としの人工芝のジョイントマット。

丸ノコはたとえ棚から落ちても床に落ちない高さに設定。
430×1820×25のスタイロ二枚を下に敷いてカット。

愛機丸ノコは日立C5YB2、集塵機はR30Y3。
ホースと電線は利兼オリジナルホースネットに包まれている。
ちなみにこのネットは頂き物。
どーもです!