現代大工の悪足掻き日誌

田舎大工の作業日誌

天井張りと断熱材

本日は十分に寒いはずですが、昨日のおかげか暖かく感じました。
やっとやっとで電気屋さんの登場です。
笑顔でお出迎え!
でも一服時に柿の種は出しませんでした(笑)
二人で配線、その間にシステムバスルームの外壁側に断熱材とボード張りを。

今回の断熱材は袋入りグラスウール、16kで90ミリ厚。
ひと昔前と比べると厚く高値になりました。
気密や断熱の考え方は行く所までいってしまっている感もあり。
地熱って何?
ショールームに冷やかしに行ってきたが、全く理解できませんでした。
断熱欠損はサーモグラフィーでチェックするそうです。

現場発砲ウレタンや外張り断熱の現場にいきましたが少なからず効果はありそうです。
でも特に外張り断熱工法のコストとメリットそれに余り有るデメリットを考えるととても採用する気がしません。
雨漏りがしたらどうするつもりでしょうか?
余震を伴う大きな地震があったらどうなるか?

今回の住宅は長寿命住宅が目標。
リフォームのしやすさも求められている。
その点でも現場発砲は却下。
もちろん予算が最優先でグラスウールですが選択に疑問はなし。

どこかの大工さんも言っていたが、ベテラン大工さんの断熱材施工には一言言いたくなる。
断熱材に熱心ではないが、施工方法はしっかりと順守。
断熱材の幅は430だけでなく400も欲しいと思う。
今回は全体の高さを考慮して一階は10尺より少し低い。
9尺の断熱材でも余り丁度いい。
断熱材充填後、ボード12.5ミリを気密基礎パッキン部分から張っていく。
他の壁も同じたが、必ず一方を芯張りする。
つまり先に入隅両端に受け材入れる事はしない。
片方だけである。
ビス打ち機でスパスパと!
一丁あがり!

では暖かい二階へ。
配線が終わっている主寝室から断熱材をいれていく。
この上には屋根裏部屋がある為、断熱材を入れなくても構わない。
でも自分は各部屋の天井と間仕切り壁にも入れる。
断熱材は外部の熱と内部の熱が喧嘩して結露しない為ですが、自分は断熱材はその部屋の温度を保つ役割もあると思ってエアコンがある部屋にはグルリと入れる。
間仕切りは10kで50ミリ。
考え方は人それぞれですが、結露を避ける事が命題。
ここは忘れてはいけないと思う。

断熱材をきっちり隙間なく施工しボード張りへ。
張り終わりから先にカットし足場に乗る時はすべてのボードが揃っている状態からスタート。
定規の野縁に当てて張り始める。
天井でも千鳥に張るのがこだわり。
今回は壁内に1寸程度入れ込む。
これがかなり面倒臭い作業でこの施工方法を選択した奴に愚痴りながらスパスパと。
ちなみ愛機は日立WF3H。
ビス打ち部分は1.5.9.13.17.21.25.29寸とエルアングルで墨してある。
以前は野縁に木工ボンドを付けていたが、今回は辞めジョイント部分だけにした。
一度足場に乗れば最後まで一度も降りないで張り終わるのもこだわり。
二階の天井21枚は6時までには張り上がるつもりでしたが残念無念、少し残りました。
二つのウォークインクローゼットは明日に。
きっちり片付けて終了です。
少し首が痛い。

本日の小ネタ
還暦過ぎの電気屋さんに鼻歌聞かせたら、フランク永井と教えてもらいました(笑)