現代大工の悪足掻き日誌

田舎大工の作業日誌

窓の話 その1

明日の雨はほぼ確実。
それまでにサッシと透湿防水シートの施工を諦めたが、予報が変わるかもと希望的観測で携帯でピンポイント天気をちょくちょく見る無駄な足掻き。

今日は大壁の窓台入れからスタート。

ところで大工によってその施工方法は様々。
その違いはなかなか面白いと思う。
施工アプローチは大きく二通りあると思う。
1・先に敷居台、鴨居台を入れてから採寸し間柱を入れる方法
2・間柱を立ててから切り墨を打ち現場切りし、窓台を入れる方法と。

1でも現物を当てて測る方とスケールで測る方と分かれます。
また白糸を張る方もいますね。

皆さんはどちらでしょうか?

自分は親方を継承して2です。
本日二階で頑張ってくれてる先輩は1の白糸現物採寸派です。

1の方に間柱を垂直にするのが面倒臭いと言われますが、正確なプレカットならそれ用の定規を使えば簡単。
定規用として間柱平面に小穴カッタで間柱と柱欠きを突いて固めに柱間に入るようにします。
3尺用と6尺用と用意。
今回は9尺が一箇所なので6尺用が兼任。
定規を柱間にへ仕込み、脱落防止用に一本ビス止めし間柱を立てるかぶら下げる。
そして切り墨を打ちコードレス丸ノコでカット。
そして窓台を入れビス止めで一丁上がり。
間柱をぶら下げる時、まずは間柱中央に一本ビス止めし墨打ちそしてカット。
窓台を入れてから逆の面から二本ビス止め。
つまり脱落に備えてハの字に三本止め。
コーススレッドの75だが大人がぶら下がっても大丈夫なくらいで、同面の三本止めより効果は確実に高いと思う。
またコードレス丸ノコの性能向上により作業がはるかに楽になった。
今ではコードレス丸ノコは必需品。
ちなみに少数派の日立14.4V。

事前にローコストHMの大工に聞いたところ、ゲンゾウでN75パンパン打って完了との事。
第3の施工方法が存在していたようだ。

窓台とベランダ笠木などサッシと透湿防水シートが施工出来る直前の状態まで施工し、4時頃から雨養生。
先行床に断熱材入り、なにがなんでも濡らしたくないし、濡らすべきではない。

ホームセンターでブルーシートではないブルーシート。
作業シートと書いてあった3.6×4.5mのシート298円を昨日の帰りにハシゴして10枚程購入していたので、それで住宅を包む。
ハンマータッカーワカイWEでバチバチ止める。
すっぽり包み終わった時は真っ暗。
作業灯で住宅が提灯の用に青白く浮び上がる。
明日はやっぱり雨。