現代大工の悪足掻き日誌

田舎大工の作業日誌

建前の話

19日、上棟です!
快晴!気持ちの良い朝です。

建前に前に事前に考えていた事。
・とにかく安全第一で無事故
・日が短いので、いつも以上に段取り良く
・海が近いので風が吹く事を想定した対応
・目標は垂木打ちまで

8時前にはお神酒を含み工事スタート。
大工4名、下請けさん5名そしてレッカー屋さんの計10名の構成。
35坪の住宅には頭数は十分。
建前延期によりメンバーに多少入れ替え有り。
特にレッカー屋さんが初見の方で少し不安。
いつもの方は出会ったレッカー屋さんの中で最高!
他のレッカー屋さんに出会う度に信頼度が増してました。
レッカー屋さんの技量により建前の進捗度が変わる重要な役割り。

管柱建てからスタート!
ホゾを固めにお願いしたので建前カケヤ担当さんが汗だくに!
申し訳なく皆で交代制にしました。
最近仕入れた建前カケヤ二本とサスマタを駆使し、なるべく下での作業を依頼。
通し柱部分以外はほとんど上に乗ることなく10時には一階が組み上がりました。
これは風対策でもあり。
案の定、レッカー屋さんは下手ではないが呼吸は合わなかったので乗らずに正解。
安全性も作業性も高く評判も上々。
でも楽々インのプレカットだからこそのやり方。
ボルト差しを終えて他の方は一服。
自分と先輩大工2名の3人で根傾きを。
プレカットの利点である正確性が生きて楽々垂直取り。
風防下げ振りは親方の三共技研製。
タテピタ好きで6尺物は入手したが未だ8尺物はなし。
協和建鉄が倒産してしばらく経つが未だ知恵袋でも欲しがる方がいますが、共感。

鋼製の仮筋は耐震金物用の四角ビス打ち
後の窓台、杉の105×36×4000を根傾き調整後の仮筋にしコーススレッド90打ち。
先行床の為、ワンツゥスリーのかりすじ用アタッチメントを考えたが、床張りに穴を開ける事に抵抗感があり却下。
柱元と外部側の土台に打つ事にした。
親方や他の棟梁の現場では、仮筋は鋼製にしろ木にしろ100の釘打ちが多いが外す時、人間にも材にも負担が大きいので自分の現場ではビス止めに。

一服開けに二階の床張りへ。
まずは尺間に2寸根太入れ。
下穴は事前に開けてあり90のコーススレッドで斜め打ち。
床板は一階と同じサイズだが檜から杉に変更。
最近は杉のメインたが、今回は海の近くなんで一階は檜に二階は杉にとツートン仕様。
釘打ちはやはり仮止めのNC50。
だいぶ時間が押したがなんとか午前中勘定で床張りが終了。
お昼はカツ丼。

続く